▲写真は見学会の模様
一般社団法人宮崎県電業協会(牛島宏会長)は12月1日、県立日向工業高等学校の生徒を対象とした現場見学会を開催した。電気科1年生の32人が、日向市の木材工場や門川町の役場新庁舎を見学し、各施設で電気設備の機能や仕組みを学んだ。
現場見学会は、工場での製材・加工に必要な電気設備やバイオマス発電について学ぶとともに、防災拠点として役場庁舎に必要な機能、行政サービス等に配慮した計画と電気設備・施工技術等に関する知識を習得することで、電気工事に対する理解と興味を更に深め、将来の職業選択の際の参考にしてもらおうと開催しているもの。
見学会当日、日向支部の和田均支部長が協会の取り組みなどを説明。見学会で学んだことを今後の勉強に役立ててもらうとともに、将来は社会インフラの担い手として地元で活躍してもらうよう呼び掛けた。
日向市の中国木材株式会社日向工場では、担当者から事業内容や工場内の設備等について説明を受けたのち、発電機室やボイラー室、バイオマス発電設備、製材・加工工場、集成材工場を見学。生徒たちは担当者の説明をメモに取りながら、木材の製材・加工に必要な電気を供給する設備やバイオマス発電の仕組みを学んだ。
門川町役場の新庁舎では、担当者が新庁舎建設の経緯や工事概要について説明。その後、2班に分かれて電気設備工事を施工した株式会社九電工の担当者が説明しながら、免振装置や配線、EPS、電気室、発電機室、議場、太陽光発電や避雷設備などを見学した。生徒たちは、担当者の説明に耳を傾けながら、興味深く見学していた。
見学会に参加した生徒は、「様々な設備を見学させていただき、今後の勉強の参考になった」「初めて見る設備ばかりでとても興味を持った。今後の進路選択の参考にしたい」などと話した。