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高校生が電工の知識や技術学ぶ 宮崎県電業協会が見学会

      

▲写真は挨拶する牛島会長、見学会の模様

 一般社団法人宮崎県電業協会(牛島宏会長)は11月9日、県立延岡工業高等学校の生徒を対象とした現場見学会を開催した。同校の電気電子科に通う1年生38人が、延岡市の道の駅北川はゆまや大人発電農業協同組合が運営する日之影町の大日止昴小水力発電所を見学し、各施設の電気設備に関する知識や技術などを学んだ。

 施工中の建設現場や完成した発電施設を見学し、電気工事業に対する理解を更に深め、将来の職業を選択する際の参考にしてもらおうと開催されたもの。

 開会式で挨拶した牛島会長は、「電気は目に見えないものであり、現場を見ることで頭の中でイメージしやすくなり、理解が進んだり応用が効いたりもする。見学会を今後の勉強の一助にしてもらうと同時に、電気工事に対する関心や興味を深めてもらい、職業選択の一つにしてもらいたい」と生徒達に呼び掛けた。

 道の駅北川はゆまでは、電気設備工事を手掛ける川原電気株式会社の佐藤善旗現場代理人と機械設備工事を手掛ける株式会社岸田電業の江藤浩司監理技術者が平面図等を示しながら工事内容を説明した。江藤監理技術者は、「興味や探求心を持って見学し、興味を持ったことには何でも質問してもらいたい」と生徒達に話した。

 説明後には、2班に分かれて屋外のキュービクル設置予定箇所や増築中のレストラン内部などを巡回した。参加した生徒は、担当者の説明に耳を傾けながら、施設を興味深く見学していた。

 午後からは、日之影町の大日止昴小水力発電所で、発電所建設の経緯や事業の概要について説明を受け、発電所と取水設備に移動して、水力発電の原理や設備について学んだ。見学を終えた生徒は、「今回の体験を今後の勉強に活かしていきたい」「資格を取って電気工事士になりたい」などと感想を話した。