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県立宮崎病院再整備、石綿除去で事業費増額 宮崎県

 宮崎県病院局は、2021年度病院事業会計に2億8300万円を追加する。新県立宮崎病院の本体建設工事に関して、資材や労務単価の変動(インフレスライド)、新型コロナウイルス対策等で事業費が増額となることから、所要額を補正する。

 また、現病院の解体工事に関して、アスベスト処分の特別除去作業等に伴い、工期の延長及び事業費の増額を行うため、県立宮崎病院改築事業(改修・解体)の債務負担行為を補正する。変更前に19億6856万円(支出期間=21~22年度)としていた限度額を、33億1856万円(支出期間=21~23年度)に見直す。

 このほか、新病院に整備する空調設備に変更が生じたことから、県立宮崎病院エネルギーサービス事業に係る債務負担行為を追加する。事業予算が増額となるため、限度額を1650万円(支出期間=21~36年度)とする債務負担行為を設定する。

 これらの変更に伴い、県立宮崎病院再整備に係る工事関連事業費は、これまでの265・8億円から24.9億円増えて、290.7億円となる。総事業費(2015~23年度予算額)は359.2億円となる。

 19年5月に着手した新病院建設工事は、今年9月までに完了する見込み。開院準備や引っ越しを経て、22年1月に新病院を開院する。新病院の開院後、22年2月に現病院の解体工事に着手し、23年中頃までに完了させる見通し。外構・植栽工事を経て、23年秋頃のグランドオープンを目指している。