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日之影深角~平底交差点が開通 高千穂日之影道路

 国土交通省が権限代行で整備を進めていた高千穂日之影道路の日之影深角IC~平底交差点が、8月21日に開通する。当該区間は、無料で通行できる自動車専用道路。アクセス向上により観光振興を支援するとともに、救急医療環境の向上による安全な暮らし、災害時における信頼性の高いネットワークを確保する。

 高千穂日之影道路(全体延長5.1㎞)は、宮崎県延岡市と熊本県熊本市を結ぶ九州中央自動車道(約95㎞)の一部を形成。国道218号の線形不良箇所の回避、災害発生時の緊急輸送や観光振興、救急医療環境の向上など地域活性化を支援する。

 全体事業費は約268億円。2008年に事業化され、18年11月には大平山トンネル(2306m)を含む雲海橋交差点~日之影深角IC(2.8㎞)の供用を開始した。新平底トンネル(1665m)を含む今回の日之影深角IC~平底交差点(延長2.3㎞)の供用開始に伴い、高千穂日之影道路は全線が開通することとなる。

 全線開通により、豊富な観光資源を有する高千穂町へのアクセス性が更に向上し、今後、九州中央自動車道が整備されることで、熊本・阿蘇方面との周遊観光ルートの形成による観光振興が期待される。また、所要時間の短縮や急カーブ・急勾配箇所の回避により、搬送患者への負担を軽減するなど、救急医療環境の向上を図る。

 21日には現地で開通式典を開催。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、一般参加は取り止めたが、式典の模様をYouTubeでライブ配信する。配信時間は21日の10時45分~12時15分頃配信アドレスはhttps://www.youtube.com/watch?v=dMNLx4_kAxY。