▲写真は安田会長(左)と樋口副会長、新役員と小田支店長、新役員と長嶺支社長
九州・沖縄8県の電気工事業工業組合で組織する一般社団法人全九州電気工事業協会(全九電協)の会長に、宮崎県電気工事業工業組合の安田耕一理事長が就任した。8月3日、全九電協の新役員や宮崎県工組の役員が、九州電力株式会社宮崎支店及び九州電力送配電株式会社宮崎支社(いずれも宮崎市)を訪ね、両社の代表に挨拶した。
全九電協は、九州・沖縄の各工組に加盟する会員約4200社で構成。今年6月8日に開催した2021年度通常総会で、会長に安田耕一氏、副会長に寺田実三氏(鹿児島県理事長)と樋口和宏氏(福岡県理事長)、専務理事に古田浩二氏(員外役員)が就任した。
就任挨拶には、全九電協から安田会長、樋口副会長、古田専務理事のほか、宮崎県工組の宮元進一郎副理事長、片伯部剛副理事長、島田博良副理事長、長友廣志専務理事らが出席。九州電力宮崎支店の小田浩司支店長、九州電力送配電宮崎支社の長嶺茂支社長とそれぞれ対面し、全九電協が抱える様々な課題解決に向けた支援や協力を求めた。
このうち、九州電力送配電との懇談では、会員各社の品質及び安全の向上に資する教育支援や、同社が展開する事業に於ける現場レベルでの情報共有などを要請。近年、激甚化・頻発化する自然災害に対して安田会長は、九州・沖縄地方に広く展開する全九電協の会員ネットワークが、これらに迅速に対応可能であることを強調した。
一方、九州電力との懇談では、オール電化の推進や東京オリ・パラ後の建設需要のほか、将来の電気業界を担う人材の確保・育成について意見交換。安田会長は、本県で開催している学生交流会や宮崎県工組に設立する女性部を例に、若い世代の入職促進と女性の活躍に向けて、各県工組で様々な取り組みを進めていることを説明した。
懇談ではこのほか、各県工組が開催している技能競技大会、現場の安全対策、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた再生可能エネルギーの導入促進、持続可能な開発目標(SDGs)などが話題に上った。安田会長は「今後もこういった機会を設けていただき、業界が抱える課題解決の糸口としていきたい」と期待を込めた。
新体制となった全九電協では今後、「あかるく」「たのしく」「まえむき」の頭文字をとって「頭(あ・た・ま)を使う」をモットーに、特に組合組織の強化及び更なる組合の魅力アップに注力していく考えでいる。