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全体スケジュールや事業費を見直し 新県立宮崎病院

 宮崎県病院局は、新県立宮崎病院の開院及び全体スケジュールなどを見直す。解体工事に於けるアスベスト処分の取り扱いの変更に伴い、2022年1月の新病院開院後の解体工事に日数を要することとなったため、全体の整備完了時期(グランドオープン)を、当初計画していた23年4月から6カ月程度延期する。

 再整備事業全体の事業費に関しては、当初計画から本体工事で約10.4~12.4億円の増額、付帯工事等で約10.5~12.5億円の増額を見込んでいる。増額分を考慮した場合、基本設計完了時の事業費からの削減目標額50億円に対して、35~31億円程度の縮減となる。

 新病院建設に係る本体工事では、資材や労務単価の変動(インフレスライド)に伴う増額や、新型コロナウイルスの感染急増時の対応に伴う施設整備の追加、療養環境の向上に伴う変更などを踏まえ、10.4億円~12.4億円程度の増加を見込んでいる。

 増額分の主な内訳は、資材や労務単価の増加に伴う変更(インフレスライド)が約5.2億円、新型コロナ対応や安全・防火等対策強化に伴う施設整備が約1億円、診療関連諸室のレイアウト変更など診療等機能向上が約3~5億円、ユニットシャワー・バス追加等の療養環境向上等が約1.2億円。

 一方、付帯工事等に関しては、実施設計の落札残額及び電気引込手数料等で約1億円の減額を見込むが、解体工事に於けるアスベスト処分の特定分別除去作業に伴う増額と労務単価の上昇で11.5億円~13.5億円の増額を見込み、トータルでは10.5億円~12.5億円の増額となる。

 県では、これらの増額分に係る補正予算案を、9月定例県議会に提出する予定でいる。