PFI法に基づく特定事業として、「県プール整備運営事業」の事業者選定手続きを進めている宮崎県は、2月24日に民間事業者と行った第2回競争的対話の結果を公表した。入札説明書や要求水準書で示した事項について、参加者が内容の確認や要望を行い、これに対する県の考えを示したうえで、要求水準書等の一部を修正した。
当該事業では、宮崎市錦本町の県有グラウンドに整備するプール施設の設計及び建設を行い、完成後15年間にわたって施設の運営と維持管理を行うとともに、敷地内の余剰地を活用した民間収益施設を一体的に整備する提案を求める。事業期間は契約日から2040年3月31日まで。税抜予定価格は151億4350万7000円。
県は、施設の設計、建設、工事監理、運営、維持管理にあたる複数の者で構成するグループを対象として、20年11月9日に事業を公告。2月24日に第2回目の競争的対話を行い、その結果を公表した。ただし、参加者の提案やノウハウ等に関係し、参加者の権利や競争上の地位、正当な利益を害するおそれがある内容は非公表とした。
対話では、隣接する警察署駐車場の確保位置や敷地内通路の事前引き渡し、敷地内通路の整備水準、附帯事業及び民間収益事業のスキーム、大型表示装置の仕様、入札価格の消費税の計算方法、契約書類、サービス購入費に含まれる利用料金収入について民間事業者がその内容を確認し、これらの意見に対する県の考えを示した。
対話の実施結果やこれを踏まえた要求水準書等の修正内容は、宮崎県のホームページで確認できる。今後の選定スケジュールは、▽入札書類(技術提案書)の提出=4月7日~9日▽開札日=4月12日▽落札者の決定・公表=6月▽基本協定(PFI事業)の締結、仮契約の締結=7月▽PFI事業契約の締結=10月―を予定している。