厚生労働省は、2020年の職場における熱中症による死傷災害の発生状況(1月15日時点速報)をまとめた。休業4日以上の死傷者数は全体で919人。業種別では建設業の201人が最も多く、全体の22%を占めた。
建設業の20年の死傷者数は、前年比で31.4%の大幅増となった。死亡者数は4人で、前年の10人から大きく減り、直近5年間で最も少なかった。
16~20年の5年間にわたる死傷者数を見ると、建設業は847人となり全業種中で最多。死亡者数も39人で最も多かった。
全業種における20年の死傷災害の発生状況を見ると、年齢階級別では「65歳以上」の発生率が最も高く、最も低い「25~29歳」の2倍以上だった。熱中症による死亡者は全業種で19人となった。
厚労省は5月1日から9月30日にかけて「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施し、WBGT値を用いた作業環境管理や、適切な休憩場所の確保を促していく。