▲20年11月の閉所実績
日本建設産業職員労働組合協議会(日建協、鈴木誠一議長)は、作業所の週休2日を拡大する「4週8閉所ステップアップ運動」で、組合員の作業所の2020年11月の閉所状況について調査結果をまとめた。1カ月間の閉所指数(土日・祝日の日数の月による違いを補正した指数)は5.04閉所で、1年前の19年11月の4.86閉所と比べ0.18日改善した。実際の閉所日数の平均は6.93日で、7日の閉所が最も多かった。
回答作業所数は土木1953作業所、建築1974作業所の計3927作業所。日建協の34組合中30組合が回答した。
5.04閉所となった今回の閉所指数は、1年前と比べ改善したが、6カ月前の6月の5.57閉所と比べると0.53日減った。また、工種別では、土木が5.15閉所、建築が4.93閉所で、土木が0.22日多かった。
11月の土日・祝日は計11日。実際に閉所した日数では、土木・建築とも7閉所の作業所が最多で、全体の16.3%だった。平均は6.93閉所(土木7.08閉所、建築6.78閉所)で、7閉所以上が全体の56.4%を占めた。土日・祝日をすべて閉所したと思われる11閉所以上も12.1%(土木13.1%、建築11.0%)あった。
一方、0閉所(2.2%)を含め、15.5%(土木13.6%、建築17.4%)が4閉所以下だった。日建協では「さまざまな要因で閉所に取り組めない環境であることも確かであり、引き続き対策が必要」としている。
また、「従前から閉所日数は土木が多く、建築は少なかったが、今回は、土木・建築の閉所日数の分布はおおむね似た傾向だった」と分析している。
加盟組合ごとの実績では、指数の最高は5.84閉所、最低は3.79閉所で、2日以上の差があった。また、組合ごとの全作業所に占める7閉所以上の作業所の割合では、最高が80.3%、最低が27.1%と、53.2ポイントもの差があった。
一方、前回までの調査では、1カ月の閉所日数が最多で6閉所止まりの組合があったが、今回は全ての組合で9閉所以上の作業所が確認され、「ばらつきは依然としてあるものの、全体として底上げが見られる」(日建協)としている。