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将来像実現へ6つの基本目標 串間市長期総合計画案

 串間市は、今後のまちづくりの指針と位置付ける第六次長期総合計画の基本構想案と前期基本計画案をまとめた。計画期間は、基本構想が2021~30年度の10年間、基本計画が21~25年度の5年間。時代の潮流や市の特性・課題を踏まえ、まちづくりの基本理念や目指すべき将来像、これらを実現するための施策体系等を示す。

 基本構想では、人口減少・少子超高齢社会の進行やSDGsに関する取組の展開、超スマート社会(Society5・0)の実現といった時代の潮流のほか、市の特性及び課題、市民のニーズを踏まえ、新しいまちづくりの将来像と基本理念を設定。将来像の実現に向けて、各分野ごとにまちづくりの基本目標(6つの施策の柱)を定める。

 市民活動・行財政分野では、市民主体のまちづくりや男女共同参画・人権尊重社会の形成を図り、保健・医療・福祉分野では、保健・医療や福祉、子育て支援、社会保障の充実を図る。教育・文化分野では、学校教育の充実や生涯学習・生涯スポーツ社会の確立、青少年の健全育成、地域文化の継承・創造に取り組む。

 産業振興分野では、農林水産業の振興、商工業・地場産業等の振興、観光・交流活動の振興、雇用・勤労者対策の充実に取り組むとともに、環境保全分野では、エネルギー施策の総合的推進、生活環境の整備、上下水道の整備、公園・緑地の整備及び水辺の保全、景観の保全・形成及び土地利用を図る。

 また、生活基盤分野では、道路・交通ネットワークの整備やスマートシティの推進、住宅・市街地の整備、交通安全・防犯体制の充実、消防・防災・救急体制の充実、消費者対策の充実を図り、相次ぐ自然災害や事故・犯罪に対しても安全・安心して生活できる、便利で快適な都市空間づくりを目指す。

 一方、前期基本計画では、基本構想で掲げた6つの基本目標の実現に向けた施策の内容を具体的に示すとともに、進捗状況を確認するための成果指標を設定。主な施策では、東九州自動車道の早期完成に向けた取り組みや中心市街地まちづくり事業の推進、コンパクトシティの形成、再生可能エネルギーの導入推進などを挙げる。

 このほか、第六次長期総合計画と合わせて策定する第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき、多様な人材が活躍できる地域社会づくりや未来技術の活用による地域課題の解決と魅力の向上、SDGsを原動力とした地方創生の推進に横断的に取り組む。

 第六次長期総合計画の基本構想案と前期基本計画案はホームページで公開し、1月17日まで市内居住者等を対象に意見を募集する。提出された意見等に対する市の考え方を、後日、ホームページで公表する。意見の提出先は総合政策課。