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文化会館通線など廃止の方針 串間市都計道路見直し案

 串間市は、都市計画道路見直し方針の素案をまとめた。広域的交通アクセスとして重要な役割を担う上町大師線や、市街地の交通を集約し、国道220号線への円滑な交通処理機能を有する串間インター線などを存続する一方、土地利用の向上及び交通処理面での効果が低い文化会館通線や上町洲崎線などは廃止する。

 都市計画道路は、都市の骨格を形成し、安全・安心な市民生活と機能的な都市活動を確保する都市交通の基幹施設として、都市計画法に基づいて決定する道路。一般的に、自動車専用道路や主要な骨格を為す幹線街路、宅地利用に供する区画街路、自動車以外が通行する特殊街路、道路の一部として整備する駅前広場がある。

 見直し方針の素案では、国道220号として広域的交通アクセスの役割を担う「上町大師線」、市街地の交通集約機能や国道220号への円滑な交通処理機能を有し、アクセス道路としての必要性が高い「串間インター線」、地域交通アクセスの役割を担う「洲崎金谷城線」のほか、仲町河内山線の一部区間は存続とした。

 一方で、土地利用の向上及び交通処理面での効果が低い「文化会館通線」「松清銭亀線」「上町洲崎線」や、交通機能を代替する市道が近接している「上町鍛冶屋線」のほか、大規模な切盛土工や橋梁整備に伴う事業費が必要となり、土地利用の向上及び交通処理面での効果も低い「仲町河内山線」の一部区間は廃止する。

 また、莫大な事業費が予想され実現性が低く、災害時の避難道路としての重要性から鉄道を跨がないようにルートを変更して別途事業として整備を予定している「寺里銭亀線」や、同じく法線を変更して別途事業として整備を予定している「今町七ツ橋線」、都市計画変更手続きが進行中の「泉町蔵元線」も廃止する。

 見直し方針の素案は、ホームページや都市建設課、大束・都井・本城・市木の各支所で公開し、2021年1月6日まで郵送・メール・FAXで意見を募集する。意見の提出先は都市計画課(〒888-8555串間市大字西方5550番地、FAX0987-72-6727、メールtoshikeikaku@city.kushima.lg.jp)。

都市計画道路見直し方針案