▲写真は現場体験の模様
国土交通省九州地方整備局延岡河川国道事務所と一般社団法人宮崎県建設業協会は、11月27日に日之影町内で「瓜生野小学校修学旅行現場体験~子供達に伝える土木の魅力~」を開催した。同校の6年生が九州中央自動車道の工事現場を訪ね、重機の試乗やドローンの操縦等の体験を通じて、土木に対する理解や興味を深めた。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受けて、県内の公立学校の多くが修学旅行の行き先や延期を検討するなど、対応に追われている。今回の現場見学と体験会は、宮崎県教育委員会からの要請を受けて、子ども達に土木の魅力を知ってもらおうと、日之影町の深角IC側現場内及び新平底トンネル坑内で開催された。
当日は、延岡河川国道事務所工務第二課の稲田裕二建設監督官が、当該道路の概要や整備状況を説明し、「自分の目で見て、肌で感じて、土木を体験してもらいたい」と挨拶。さらに、「土木という仕事は、地図に残る仕事であり、夢のある仕事。疑問に思うことがあれば質問し、体験を楽しんで」と生徒に呼び掛けた。
密を避けるため、3つの班に分かれて見学と体験を開始。バックホーやブルドーザーといった建設機械の操縦に挑戦したほか、トンネル上面までの高さを体感できる高所作業車への試乗、VRを活用したドローンの操作、レンガと砂を使ったアーチ橋造りに挑戦した。イベントを通じて、楽しみながら土木に対する理解を深めた。
イベントに参加した生徒は、「レンガと砂だけで頑丈な橋ができて驚いた」「建設機械の操縦は、少し動かしただけで直ぐに動いて楽しかった」「貴重な体験ができた。これからの学習に活かしていきたい」などと話した。