宮崎県電気工事業工業組合(安田耕一理事長)は2日、県立都城工業高等学校電気科2年生との交流会を開いた。都城電気工事業工業組合の青年部協議会が主体となり、参加した生徒40人に電気工事業や地元企業の魅力をPRしたほか、組合から参加した14人のメンバーが進路や就職、業界の在り方など、多岐にわたり意見を交わした。
建設業界の担い手不足が叫ばれる昨今、技術者及び若手の確保・育成、関係機関との協力体制構築は必要不可欠である。学生と直接触れあう交流会は、就職を控える学生達の不安や悩みについて意見を交わし、魅力ある電気工事業界や組合をPRすることで安心して電気工事業界に入職してもらおうと開催しているもの。
交流会では、県工組の久保勇理事相談役と佐野泰寛青年部会長が挨拶したのち、青年部の鎌田直樹氏が職業体験講話を行った。鎌田氏は「電気工事と都城市の未来」をテーマに、事前に生徒達から聴取したアンケートの結果を報告したほか、電気工事の種類や現場での作業内容、電気工事業界の展望や自身が考える都城市の魅力などを説明した。
その後、参加者は6つの班に分かれて「育てよう新たな光を、灯そう明日(未来)へと繋がる路を」をテーマに意見を交換。学生からは、給料や業務内容、仕事のやりがい等に関する質問が飛び交った。一方、組合メンバーは、仕事上の責任感や人間関係の大切さを伝え、電気工事業が達成感のある仕事だということを熱心にアピールした。
最後に、各班の代表に選ばれた学生達が意見交換の内容を発表し、「普段聞けないことを知ることができた。就職活動に役立てたい」などと感想を述べた。久保理事相談役は、業界に於ける今後の課題や目標について言及し、「交流事業を通じて、電気工事業界の実態や魅力を知ってもらい、今後の就職活動の糧にして欲しい」と話した。