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発注量は前年同期比で大幅増 宮崎県の入札・契約状況

 宮崎県は1日、公共三部における平成28年度第3四半期まで(4月~12月)の入札・契約結果を明らかにした。平均落札率は、建設工事が90.7%、業務委託が86.9%。前年同期と比べて、建設工事で0.1ポイント、業務委託で0.5ポイント上昇した。一方、第3四半期までの発注量(落札価格の合計)は、建設工事が318.9億円(前年同期比40.6億円増)、業務委託が73.1億円(同13.2億円増)となり、建設工事と業務委託のいずれも前年同期比で大幅に増えた。

*建設工事

 第3四半期までに一般競争で1023件、指名競争で140件の計1163件を契約。予定価格の合計(以下、予定価格)352.2億円に対し、落札価格の合計(以下、落札価格)は318.9億円で、落札率は90.7%となった。落札率は前年同期比で0・1ポイント上昇し、発注量は前年同期(278.3億円)より40.6億円増えた。

 建設工事の落札率を入札方式別にみると、一般競争は90.6%、指名競争は91.7%。前年同期と比べて、一般競争で0.1ポイント、指名競争で0.5ポイント上昇した。総合評価落札方式は、一般競争の4割強となる477件に適用。落札率は90.6%で、前年同期と同じ水準となった。

 契約状況を部局別にみると、県土整備部が941件の契約に対して落札価格243.7億円(落札率90.6%)となり、公共三部の大半を占める。農政水産部は157件の契約に対して落札価格が49.5億円(同91.0%)、環境森林部は65件の契約に対して落札価格が25.8億円(同91.6%)となった。

 契約状況を工種別に見ると、契約件数が最も多かったのは土木一式の539件で、落札価格は202.7億円(落札率90.9%)。ほ装が231件で落札価格32.8億円(同90.8%)、とび・土工が175件で落札価格41億円(同89.6%)と続く。建築一式は47件を契約し、落札価格は11.8億円(同92.2%)だった。

 予定価格帯別の契約件数は、1千万円~2千万円が最多の318件。250万円~1千万円が238件、2千万円~3千万円が175件、3千万円~4千万円が150件、4千万円~5千万円が82件、7千万円~8千万円が70件、6千万円~7千万円が52件、5千万円~6千万円が47件と続く。1億円以上の工事は25件を契約した。

*業務委託

 第3四半期までに一般競争で416件、指名競争で744件の計1160件を契約。予定価格83.6億円に対して落札価格は73.1億円で、落札率は86.9%となり、前年同期と比べて落札率は0.5ポイント上昇した。また、発注量は前年同期(59.9億円)と比べて13.2億円増えた。

 落札率を入札方式別にみると、一般競争は予定価格17.4億円に対して落札価格14.2億円で落札率は81.2%。指名競争は予定価格66.3億円に対して落札価格58.9億円で落札率は90.1%となった。前年同期と比べて、一般競争は0.2ポイント、指名競争は0.6ポイント上昇した。

 契約状況を部局別にみると、県土整備部が904件の契約に対して落札価格59.5億円(落札率86.2%)、農政水産部が188件の契約に対して落札価格9.8億円(同88.3%)、環境森林部が68件の契約に対して落札価格3.8億円(同92・2%)となった。

 契約件数が最も多かったのは建設コンサルの591件で、落札価格は52億円(落札率90.3%)。測量が252件で落札価格8.3億円(同80.3%)、地質調査が143件で落札価格8.6億円(同89.4%)、補償コンサルが130件で落札価格3.1億円(同80.7%)、建築設計が44件で落札価格1.2億円(同88.6%)と続く。

 予定価格帯別の契約件数は、500万円未満が594件、500万円以上が566件だった。

《第3四半期までの入札・契約状況》