延岡市は10月6日、条件付一般競争入札で行う「野口遵記念館建設建築主体工事」を再公告した。経年に伴う建物や設備の老朽化が進む野口記念館を現在地に建て替える。新施設の規模は、RC造一部S造地上3階建で、延床面積は約4381m2。工期は2022年6月17日まで。税抜の公表価格は19億7100万円とする。
新施設には、675席を有するホールや野口遵翁顕彰ギャラリー、フリースペース、練習室等のほか、建物全体のロビーとして「野口遵どおり」「ごかせどおり」「おおせどおり」を配置する。長く愛されてきた野口記念館の佇まいを継承しつつ、先進的な機能とデザインを採用し、市民が「わたしたちの拠点」と感じる施設を目指す。
入札の参加要件は、九州内に本店または支店等を有し、延岡市の指名競争入札参加資格者名簿で建築一式工事に登載されている3者で構成する特定建設工事共同企業体。このうち2者以上が延岡市内に本店を有し、代表構成員やその他の構成員となる市内業者は、建築一式工事のA級に格付されていることとする。
このほか、いずれかの構成員が単体企業または共同企業体の代表構成員として、座席数300席相当または延床面積2000m2相当の劇場施設やホールを元請けとして施工した実績を有することを求める。
申請書等は10月27日までに電子入札システム及び紙面で提出する。紙面の場合は持参または郵送で提出する。入札参加資格や設計図書等に関する質問は、10月21日まで企画部契約管理課で電子メールで受け付け、回答を入札情報サービスに掲示する。11月9日から11日にかけて入札書を受け付け、11月11日に開札する。
当該工事は、7月31日に条件付一般競争で入札を執行したが、応札した2者の入札金額が公表価格を超過したため、不調としていた。同日に入札を行った電気設備は旭進興業・柳電特定JVが2億0800万円、空気調和設備は菱熱・三光特定JVが2億8500万円、舞台機構設備は三精工事サービスが1億5100万円で落札している。