宮崎県は8月25日、美しい宮崎づくり推進本部会議を開催し、2020年度「美しい宮崎づくり知事表彰」の受賞団体を決定した。大賞には、市民ボランティアがバラ園の再生に取り組んだ「こどものくにガーデンときどき花くらぶ」を選定。また、部門賞の未来につなぐ景観賞に、有限会社生目緑地建設の地域貢献活動を選んだ。
美しい宮崎づくり知事表彰は、県内で美しい宮崎づくりに取り組む個人やNPO法人、企業、学校、地方公共団体、その他の団体で、その功績が顕著であると認められるものを表彰するもの。美しい宮崎づくりに対する関心を高め、県民による美しい宮崎づくりを一層促進するため、大賞、部門賞、奨励賞及び特別賞を選定・表彰する。
20年度の大賞に選ばれたのは「こどものくにガーデンときどき花くらぶ」。こどものくにのバラ園を単に再生するのではなく、宮崎生まれのビオラ、ラナンキュラス・ラックス、ケイトウなど様々な植物を加え、一年を通じて花が楽しめるガーデンに生まれ変わらせた。ガーデニングに関する情報発信基地としての役割も担っている。
部門賞のうち水と緑の景観賞は、高千穂町岩戸字五ヶ村の荒廃地に桜やツツジを植栽する活動等を通じて、地域の活性化や環境保全に取り組んでいる「桜会」が受賞。高原町のこうはらあじさい園で、多種多様なあじさい園の整備に取り組んでいるボランティア団体「あじさいで町づくり」が、部門賞のまちなみ景観賞を受賞した。
部門賞の未来につなぐ景観賞は、有限会社生目緑地建設と高鍋自然愛好会が受賞。生目緑地建設は創業当時から、会社周辺の道路で定期的な草刈りや清掃、ゴミ拾い、薬剤散布作業を実施。緑化啓発事業の一環として、ホームページで緑化に関するアドバイスを行うことにより、地域と連携しながら、普及啓発や人材育成に取り組んでいる。
奨励賞には、椎葉村で台風災害からの復興と癒しの森づくりを進める「平家さくらの森づくり委員会」と、日南市で石垣が残る魅力あるビューポイントづくりに取り組む「南郷城整備プロジェクト」の2団体を選定。このほか特別賞は、癒しのふるさと森林セラピーを推進する「日之影町森林セラピー推進協議会」が受賞した。
毎年11月の美しい宮崎づくり推進強化月間にあわせて開催している「美しい宮崎づくり」のつどいで、表彰式及び事例発表を行う。