▲写真は作業の模様
宮崎市の株式会社九建(山本貞輝代表取締役)は、4月27日と28日の2日間、宮崎市の中心市街地で路面洗浄のボランティア活動を行った。同社が保有する特殊な洗浄技術を活かし、繁華街のメインストリートにあたるアーケード・一番街(約150m)で、早朝から午後にかけてアーケード内の路面の除菌洗浄作業に汗を流した。
同社は、公共事業の一般土木工事を請け負うほか、2016年から特殊洗浄事業(カビとり隊)を展開。汚れだけでなく、素材に入り込んだ雑菌を根絶する特殊な洗浄技術を活用し、一般的な道路や歩道のほか、これまでに平和台公園の大階段や、プロジェクションマッピングの国際大会が行われた県立美術館の壁面の洗浄も行っている。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、繁華街の飲食店等が営業を自粛し、中心市街地は閑散とした状況が続いている。暗い話題が続く中で、同社は「自分達にできることはないか」と模索。同社が保有する人材や資機材、特殊技術を活かし、人手が少ない今だからこそできる、アーケード内の洗浄に取り組むことを決めた。
コロナに負けない「スマイルロードプロジェクト」として立ち上げた今回の活動では、隣接する店舗の営業に極力支障を来さないよう、早朝6時から作業を開始。誘導員を配置して、通行する車両や歩行者の安全を確保しながら、同社の職員が特殊な除菌洗浄剤と機械を使って、アーケード内の路面を2日間で丁寧に磨き上げた。
プロジェクトに際して、株式会社コマツレンタル宮崎が発電機や機材を提供するなどして協力した。作業を指揮した九建の堀口直人専務取締役は、「新型コロナウイルスの終息後、綺麗になったアーケードを気持ち良く使ってもらいたい。すぐに汚れてしまうくらい、以前の賑わいを取り戻すことを願っている」と話した。