宮崎市上下水道局は4月8日、公募型プロポーザル方式で事業者を選定する「下北方浄水場脱水処理施設整備事業」の募集要項や要求水準書を公表した。設計・施工一括発注方式(DB方式)で脱水処理施設の更新を実施することで、合理的かつ効率的な施設整備を行うとともに、コストの縮減や工期の短縮、品質の高度化等を図る。
下北方浄水場大規模改修事業に於ける新系浄水施設の整備完了に伴い、不要となる施設の跡地2箇所を候補地として、跡地施設を撤去した上で脱水処理施設を更新する。試運転期間を含む事業期間は2024年9月末まで。税抜の事業費上限額は18億6545万4546円。提案価格が事業費上限額を超える場合は失格とする。
新設施設は、▽脱水機棟▽機械脱水機▽濃縮槽~脱水機棟間の汚泥管▽濃縮汚泥ポンプ▽機械設備及び電気計装設備▽場内配管等▽場内整備など。撤去施設は、候補地Aが▽旧発電機室▽1系送水ポンプ室及び1系浄水池▽旧沈澱ろ過C/C室、候補地Bが▽旧電気室―とする。これらの整備に係る調査・設計・撤去・建設を行う。
募集に際しては、将来の排水処理施設更新スペースを考慮した提案や、既存施設を稼働しながら脱水処理施設を更新することを考慮した設計及び施工、原水高濁度等を考慮した施設形態、維持管理が容易となる計画、近隣住宅地への騒音・振動を考慮した時間帯を選ばずに脱水処理が可能な施設提案などを求める。
応募者の構成は、宮崎市内の建築工事企業3社JVを含む複数の企業で構成するグループで、いずれも宮崎市の競争入札参加資格者名簿に登録されていること。構成する企業数の上限は任意とする。応募グループは、施設の設計を行う企業(設計企業)と、施設の建設及び撤去を行う企業(建設企業)を含む企業で構成することを基本とする。
構成員のうち設計企業は、建築士法に基づく一級建築士事務所の登録を行い、日量4万m3以上の浄水能力を有する浄水場(上水道)の設計実績を有すること。建築工事企業は、宮崎市内に本店を有し、有資格者名簿で建築工事部門のAランクに登録されている3社JV。このうち1社は、建築一式工事に係る総合評定値が850点以上とする。
機械設備工事企業は、国内で日量4万m3以上の浄水能力を有する浄水場(上水道)における浄水場施設を元請けとして設置した実績を有すること。機械設備工事企業及び電気設備工事企業は、建設業法第3条第1項の規定により、機械器具設置工事、電気工事について各々が担当する工事の特定建設業の許可を受けていることを求める。
主な選定スケジュールは、▽応募表明書及び応募資格確認申請書の受付=4月8日~5月29日▽第1次提案書類の受付=資格確認結果通知日~7月10日▽第1次技術提案書の技術対話=8月中旬▽提案書類の受付=技術対話~9月30日▽プレゼンテーション=10月下旬▽事業者の決定・結果公表=12月上旬―を予定する。
募集に先立ち、応募希望者を対象とした説明会及び現地見学会を4月17日に実施する。参加希望者は所定の申込書に必要事項を記入し、4月15日正午までに電子メールで申し込む。また、応募希望者に対して、4月22日~5月8日に資料閲覧及び現地調査の期間も設ける。希望日の3日前までに電子メールで申し込む。
募集要項や要求水準書、事業者選定基準、各種様式は、宮崎市のホームページからダウンロードできる。事業の担当部署は宮崎市上下水道局水道部浄水課浄水場建設係(宮崎市下北方町寺ヶ迫5437番地、電話0985-29-1622、メール90shimokita@city.miyazaki.miyazaki.jp)。