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登録基幹技能者の有効期限、9月末まで延長 国交省

 国土交通省は、新型コロナウイルス感染症の影響拡大を受け、登録基幹技能者の更新期限を延長する。5年ごとの更新に必要な講習の開催が難しいため、3月6日~9月30日に更新切れとなる登録基幹技能者の有効期限を一律9月30日まで延長する。経営事項審査でも9月30日までは有効期限内として扱い、雇用する企業への加点措置を継続する。

 4月9日、登録基幹技能者講習の実施機関である専門工事業団体に通知し、当面の間、講習の開催を自粛するよう要請。3月6日にも、講習開催の自粛と有効期限の3カ月延長を要請していたが、緊急事態宣言の発令を受けて自粛期間を9月末まで延ばすよう求めた。講習の実施機関もこの要請に応じる見通しだ。

 これにより、3月6日から9月30日までに更新の期限を迎える登録基幹技能者は、有効期限が一律で9月30日まで延長される。経審での加点も同日までは期限内として扱う。公共工事では、登録基幹技能者を配置する元請けに総合評価方式での加点している発注者もあるが、有効期限の9月30日までは総合評価での加点も可能になる。

 さらに、登録基幹技能者に手当などを支給している元請けもいるため、国交省は各団体に有効期限の延長を周知し、手当支給も継続するよう求めている。