国土交通省国土技術政策総合研究所は、技術者・技能者ごとの日報を簡易に作成できる「工事日報入力システム」の試行版を開発した。技術者・技能者が1日の作業内容と作業時間をパソコンやスマートフォンで入力し、収集したデータを分析して現場の労働生産性向上につなげる。試行版を活用する建設業者を5月29日まで募集する。
国総研が開発した工事日報入力システムは、現場に従事する技術者・技能者が作業開始・終了時に工種別の作業内容と作業時間を入力。集計したデータを現場の労働生産性の向上や適切な工期設定などに活用する。
試行版を実際に現場で活用する協力業者を3月19日から5月29日まで募集する。公共土木工事の受注者30社程度に試行に協力してもらい、データ収集を20日間以上行ってもらう。国総研は、試行によってシステムの精度を高めるとともに、試行の際に収集したデータを中小建設業の生産性向上に役立てたいとしている。