木城町は、良好な景観の形成に関する基本的な方針を定めた「木城町景観計画(案)」をまとめた。町全域を景観計画区域と定め、一定規模の建築物・工作物等に届出義務や行為の制限(景観形成基準)を設ける。計画案はホームページや環境整備課で公開し、町内在住者や町内勤務者を対象に3月6日まで意見を募集する。
計画案では、「先人たちから引き継いだ豊かな自然・歴史・文化を、みんなで守り・育み・活かした景観づくり」を将来像に掲げ、歴史的文化的景観と調和したまちなみの形成や県道及び町道沿いにおける景観の保全、田園景観の保全、集落や周辺の山並みを眺望できる視点場からの景観の確保などに官民一体で取り組む。
良好な景観を保全・形成するため、一定規模以上の建築物や工作物の新設・増築・改築・移転、3000m2以上の全ての開発行為(景観形成重点地区は1000m2以上)のほか、屋外における土砂・再生資源等の集積や貯蔵、木竹の伐採などを届出対象とし、高さや配置、意匠、材質、色彩といった景観形成基準を設ける。
町の中心地であり、多くの歴史文化的施設・場所が所在する椎木・高城地区は、観光施策の観点からも特に景観への配慮が重要な地域と考えられることから、景観形成重点地区(自然公園区域内を除く)と位置付ける。当該地区内での建築物の新設等や開発行為に対しては、景観計画区域とは異なる景観形成基準を設定する。
計画案ではこのほか、景観重要建造物や景観重要樹木の指定方針、屋外広告物の表示等に関する基本方針、景観重要公共施設の指定方針、道路や橋梁、河川、公園等の公共施設の整備に際して配慮すべき基準、良好な景観づくりのための推進体制なども示した。