▲写真は講話、体験学習の模様
西都地区建設業協会青年部(橋本吉朗部長)と宮崎県西都土木事務所は11月15日、西都市立穂北中学校で2019年度の出前講座を開いた。青年部員や土木事務所の職員が、趣向を凝らした基調講話や寸劇、体験学習を行い、同校の全校生徒約90人に土木の役割や重要性、楽しさのほか、仕事のやりがいや魅力を伝えた。
基調講話を行った西都土木事務所の長友美貴氏は、快適で便利な暮らし、安全で安心な暮らしを実現するため、道路や河川などのインフラ整備に取り組み、最近ではドローンやICTなどの最新技術を活用していることを説明。地域の役に立てる仕事であることを強調し、女性の視点から土木技術者として働くことの魅力を訴えた。
続いて、青年部が作成したDVDを鑑賞し、作業員として働く二人の若者「だいじろう」と「けいし」が現場監督を目指して奮闘する様を追った。DVDを踏まえた寸劇では、河川工事の必要性等をクイズ形式で解説。ICTに関する説明では、アルファベットの「T」を連呼する人気キャラに扮した部員が登場し、生徒の笑いを誘った。
グラウンドで行われた体験学習では、生徒でつくる4グループに西都土木事務所職員の1グループが加わり、土のうを使った釜段工作成大会を開催。土を詰める、袋の口を縛る、土のうを運ぶ、積むなどの作業を分担し、協力しながら作品を完成させた。完成後の検査で、スピードや見た目の美しさを競い、優勝チームを表彰した。
西都地区建設業協会青年部の橋本部長は、若年層をはじめとする担い手の確保・育成が建設業界の喫緊の課題であることを踏まえ、「出前授業を通じて土木や建設業に対する興味を持って欲しい」と期待を込めた。出前講座の実行委員長を務めた青年部の荒川清志氏は「土木とは何かを楽しみながら知ってもらえれば」と話した。