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ICT基礎工・据付工、試行実施へ要領整備 国交省

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▲写真は会合の模様

 国土交通省は11月15日、「港湾におけるICT導入検討委員会」を開き、ICT活用工事の工種拡大に向けた2019年度の取り組み状況を報告した。基礎工・ブロック据付工でのICT活用については、20年度からの試行工事の実施を見据え、必要な要領を整備するとした。

 ICT基礎工では、マルチビーム測深により海底の面的な3次元測量を実施。捨石などの施工数量を3次元で確認する。GPS施工管理装置や音響式ソナーにより捨石の投入・均し状況を可視化するとともに、出来形測量でも3次元データを活用した電子検査を行う。

 検討委では、18~19年度にかけて、全国で基礎工18件を対象にモデル的にICT施工を導入したことを報告。受注者を対象に行ったアンケートに基づき、19年度末までに「3次元データを用いた港湾工事数量算出要領」(基礎工編)を作成するとした。

 ICTブロック据付工では、海底地形の3次元測量を実施し、GPS施工管理装置などを活用してブロックの据付状況を可視化する。

 検討委では、18~19年度のモデル工事15件の結果に基づいて「ICT機器を用いた測量マニュアル」(ブロック据付工編)を作成。ケーソン据付などの本体工でのICT活用についても議論する。試行工事に先立ち、標準仕様などを検討するためのモデル工事を20年度に実施する。

 国交省港湾局の遠藤仁彦技術企画課長は会合の中で「本当に生産性の向上につながるのか、見直すべきものを見直していく」と発言。ICT活用の実効性を検証していく考えを示した。