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建設業の魅力や最新技術伝える 宮崎農業高校で出前講座

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▲写真は出前講座の模様

 宮崎県宮崎土木事務所は11月5日、県立宮崎農業高等学校の環境工学科1年生約30人を対象とした出前講座を開講した。共催した宮崎地区建設業協会、一般社団法人宮崎県測量設計業協会と、それぞれの立場から建設業の魅力をPRしたほか、同じく共催した株式会社コマツレンタル宮崎が建設業に於ける最新技術を紹介した。

 出前講座で宮崎土木事務所の重永光昭主査は、県民の安心・安全な生活に欠かすことができない社会インフラに関して、県民の要望を聞いた上で、優先順位を決め、必要な理由を整理して予算化し、これを整備・管理することが公務員の仕事であると説明。地元住民への説明や必要となる用地交渉も重要な仕事であることを紹介した。

 宮崎県測量設計業協会の吉田一路副会長は、測量や設計の種類、必要な資格について説明し、山間部で生じた地すべりに伴う道路崩壊を例に、測量・調査・設計の手順を解説した。吉田副会長は、専門技術能力を深めることで問題解決能力が高まり、これが顧客のみならず、ひいては地元からも喜ばれることを測量設計業の魅力に挙げた。

 宮崎地区建設業協会の児玉清和理事は、建設業が大きく土木工事と建築工事に分かれ、多岐にわたる専門分野のプロフェッショナルが協力しながら構造物・建築物を造っていることを紹介。安全・工程・原価・品質を管理しながら施工にあたっていることや、災害対応等を通じて地域を守ることも建設業の役割であることを強調した。

 出前講座ではこのほか、コマツカスタマーサポート株式会社の梶尾隆広GMがICTの取り組みを説明し、生徒がドローンの操縦やICT建機の試乗に挑戦した。宮崎土木事務所の渦元誠朗技術次長は、「講座や体験を通じて建設業に少しでも興味を持ってもらい、将来の進路を選択する際の参考にしてもらえれば」と期待を込めた。