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土木特A級の3者JVに資格 国道219号岩下トンネル

 宮崎県は10月21日、条件付一般競争入札で行う「国道219号岩下工区(仮称)岩下トンネル工事」を公告した。安全・安心な交通の確保や地域間の連携強化等を目的に路線の整備を進めている国道219号の岩下工区(西都市中尾)で、トンネル本体工612m(幅員8m)と坑門工2基を施工する。工期は2022年3月25日まで。

 熊本市から宮崎市に至る国道219号の中で、岩下工区は一ツ瀬ダムの北側に位置。台風等の異常気象時に落石や路肩決壊に伴う交通途絶が発生し、既設のトンネル部は大型車の離合が困難な状況にあるため、路線の整備に取り組む。工区全体の整備延長は約1㎞。今回の工事では路線内に整備する岩下トンネルを施工する。

 入札に参加できるのは、宮崎県特定建設工事共同企業体取扱要領に基づく特定建設工事共同企業体の認定を受けている者。共同企業体の構成員数は3者で、いずれも宮崎県内に建設業法第3条第1項に規定する主たる営業所(本店)を有し、2018・19年度の入札参加資格認定で土木一式工事の特A級に格付けされていること。

 代表構成員は、04年度以降に完成した国・県・市町村発注の土木一式工事で、ナトム工法による内空断面40m2以上の道路トンネル工事を元請として県内で施工した実績があること。また、1級土木施工管理技士や土木工事業に係る監理技術者資格者証を有する者などを監理技術者として専任で配置することを求める。

 その他の構成員は、04年度以降に完成した国・県・市町村発注の土木一式工事で、▽ナトム工法による道路トンネル工事▽道路改良工事(第2構成員は2万m3以上の掘削及び切土を含む)―のいずれかを県内で施工した実績が必要、また、1級土木施工管理技士等を主任技術者として専任で配置することを求める。

 当該工事は技術移転を目的としているため、代表構成員に求める施工実績を有しない者、または1件の実績を有するが更なる技術移転を希望する者(以下、被技術移転者)を、第2構成員または第3構成員に少なくとも1者含むこと。被技術移転者は、特定建設工事共同企業体入札参加資格確認申請時に特定しなければならない。

 技術申請書及び共同企業体認定申請は、10月21日から11月6日までの期間内に西都土木事務所へ持参または郵送で提出する。技術的所見については電子データも送信すること。ヒアリングは11月20日~21日に実施する。12月12日から13日にかけて入札書を受け付け、12月13日に開札する。

 入札は施工体制評価型総合評価落札方式(簡易型)で行い、低入札価格調査制度を適用する。技術申請書及び共同企業体認定申請に関する質問は10月21日から10月31日まで、それ以外に関する質問は10月21日から11月12日まで電子メールで受け付け、回答を宮崎県公共事業情報サービスに掲示する。