積水化学工業(港区)は、▽大容量の太陽光発電システム▽コンパクト型蓄電池▽各種の省エネ技術―の組み合わせでエネルギー自給自足率100%を可能にする新商品、「スマートパワーステーション100%エディション」を2017年1月2日に発売する。
同社が開発したフィルム型リチウムイオン単電池を京セラ製の住宅用蓄電池に搭載、一戸建て住宅事業として展開しているセキスイハイムの新商品として採用した。
電気料金が上昇を続ける中、エネルギーマネジメントを行うことでCO2排出の削減を実現するスマートハウスのトレンドは「売電型」から「自家消費型」へと移行しつつあるという。
こうした流れを背景に同社では、高効率でコンパクトなリチウムイオン電池の開発を「次代の成長を担う戦略事業」と位置付け、まずは定置型・住宅向けに拡販を推進する。また、20年以降は車載向け蓄電池市場への参入も目指し、引き続き製品の開発に注力していく。
販売目標は「100エディション」の住宅が年間100棟(一部地域除く)。販売価格は3.3m2当たり80万円台から。また、大容量コンパクト蓄電池は年間500台の販売を目標にする。