▲写真は挨拶する石井顧問、講習会の模様
太平洋セメント株式会社のSS管理等を手掛ける龍南運送グループ(龍南運送株式会社、大分県津久見市)は9月14日、宮崎市内で第6回「宮崎・日向地区合同安全講習会」を開いた。宮崎営業所及び日向営業所、本社、グループ会社の三和株式会社から30人が参加し、安全講話や意見発表等を通じて、安全意識の更なる高揚を図った。
挨拶に立った本社顧問の石井吉左衛門氏は、セメントの安定供給や災害の未然防止を目的として、施設の改善に自ら積極的に取り組む自主保全活動の重要性を強調。自主保全活動に終わりはなく、これを継続・発展させることが、顧客からの信頼獲得に繋がることを訴え、全員参加で更なる活動の推進に努めてもらうよう呼び掛けた。
安全講習では、南九州日野自動車株式会社宮崎支店サービス課の平田芳光マネージャーらが安全点検をテーマに講演。故障の主な発生原因や日常点検の重要性を説き、点検に際しての注意事項や点検手順を説明したのち、タイヤやディスクホイール、冷却水、オイル類、ファンベルトなどの具体的な点検方法を画像や映像で解説した。
続いて、太平洋セメント九州支店と宮崎・日向営業所が制作した自主保全活動に関する社内教育用ビデオを鑑賞。5Sの実践やチェックリストの作成、基準書に基づく作業の徹底・継続といった各ステップを確認した。宮崎営業所の後口秀敏所長は、こういったPDCAサイクルが災害ゼロや品質の確保、安定供給に繋がることを強調した。
今年2月に太平洋セメントが日向SSの管理を委託した日向営業所の岡田正幸所長らは、日向SSで取り組んでいる自主保全活動の内容を資料を使って説明。これを踏まえた改善点などを全員で話し合い、施設の管理者だけでなく、ドライバーを含む全員参加で、計画性を持って自主保全活動に取り組むことの重要性を再認識した。
参加者全員による意見発表では、各人が昨期の反省点を踏まえ、「体調及び健康管理に留意する」「プロのドライバーとして気を引き締め、ゆとりのある運転を心掛ける」「社内外でコミュニケーションを取れるようにする」「後進の育成に努める」「業務に必要な資格取得に挑戦する」などと今期の目標を語った。
安全宣言を行った宮崎営業所の山下満男氏と日向営業所の永友和貴氏は、安全で健康な職場形成を最重点課題とし、積極的に労働災害防止と交通安全に取り組み、互いに協力し合って安全作業を推進するため、「整理・整頓・片付けと安全確認」「正しい作業手順と危険予知活動」「交通ルールの遵守」を実行すると固く誓った。
総評で、三和の岡本昌三専務取締役は「曖昧排除」と「凡事徹底」の重要性を説き、自己管理による健康第一と、チームの連携による安全確保にこれからも取り組んでもらいたいと呼び掛けた。太平洋セメント九州支店の獅子原保氏は、他のSSの模範となる、宮崎・日向SSの更なる自主保全活動の推進に期待を寄せた。