開業から20年超が経過する「宮崎白浜オートキャンプ場」のあり方を検討している宮崎市は、今後の活用方法や事業方式について民間事業者等から意見を聞くサウンディング型市場調査(事前可能性調査)の結果を公表した。市場調査に参加した3者の意見等を踏まえ、施設整備に向けた事業手法や条件の整理・検討を進める。
宮崎白浜オートキャンプ場(折生迫字上白浜)では現在、指定管理者制度による管理運営を実施。近年は年間利用者が1万人を超えるなど増加傾向にあるが、開設後20年を超え、施設や設備、備品の老朽化も進んでいることから、今後の利活用策を検討する際の参考とするため、市は今年2月にサウンディング型市場調査を実施した。
調査に参加したのは、キャンプ場関連団体1者、グランピング運営1者、ホテル企画運営1者の計3者。事業の全体イメージに関する提案では、世代を超えた交流の場やプロ野球及びJリーグキャンプとの連携のほか、宮崎白浜オートキャンプ場だけでなく、青島エリアやその他の地区との連携が必要との意見が寄せられた。
対象施設の活用イメージに関しては、カフェレストラン機能の追加やケビンの増設及びリニューアルなど、施設利用者の利便性の向上や施設利用の選択肢を広げる提案があった。事業方式に関しては、コンセッション方式の導入や指定管理者制度の継続といったて意見があった。このほか、利用料金の見直し等に関する提案もあった。
市は今回の調査結果を踏まえ、公民連携を一つの可能性と捉えつつ、事業手法や条件の整理・検討等を進めていく考えでいる。既存施設の構成は、▽テントサイト30区画(うちキャンピングカー用2区画)▽フリーサイト5区画▽ケビン5棟(木造平屋40m2/棟)▽管理棟(RC造2階504m2)▽炊事棟(木造)3棟―など。