国土地理院は、オープンイノベーションを用いて航空レーザ測深技術を開発する。テーマは「航空レーザ測深の精度向上、作業効率化に資する技術開発」。参加企業を7月23日から8月9日まで募集する。テーマに合致した提案を行った企業が一堂に会したマッチングイベントを行った上で開発チームを結成する。
募集するのは、フィルタリング作業を効率化するソフトウェアと、その他のソフトウェア・機器で、地理院は建設生産プロセスの最上流である測量段階からデータの3D化を図り、これを設計、施工、維持管理の各段階で流通・利活用する環境整備を進めるためには、精度が確保された3次元データを効率的に取得できる技術開発を加速する必要があると判断した。
募集する技術の主な要求性能(概要)は次の通り。
<フィルタリング作業を効率化するソフトウェア>▽精度―取得点密度が1平方㍍当たり1点程度、データの水中フィルタリングを自動処理できる。過剰なデータの割合が20%以内、漏れのデータの割合が20%以内▽効率性―AIの活用(機械学習機能などによる自動化)などによって、できるだけ処理を自動化し、取得点密度―1平方㍍当たり1点程度のデータを取得する水中フィルタリングを8時間以内に実施可能であること
<その他のソフトウェア・機器>▽測深データとGNSS/IMUの統合解析・水面標高の推定を効率化するソフトウェア▽水部の標高精度0.2㍍以内(標準偏差)および取得点密度1平方㍍当たり1点以上を確保でき、測深性能で1.5セッキを超える性能の航空レーザ測深機器。