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PDCAで安心・安全な現場を実現 吉原建設と協力業者

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▲写真は挨拶する吉原社長、大会の模様

 吉原建設株式会社(吉原政秀代表取締役社長)と協力業者による「第46回安全推進大会」が、7月2日に宮崎市内で開催された。大会には同社社員及び協力業者の職員ら約600人が参加。安全表彰や現場体験発表、大会宣言を通じて安全意識の更なる高揚を図り、安全で快適な職場づくりに努めていくことを固く誓った。

 大会では表彰式が行われ、2019年度の安全衛生管理表彰を受賞した社員10人と協力業者10人の代表に表彰状が贈られた(後記参照)。受賞者を代表して謝辞を述べた都城本店の力丸尊圭氏は「同じ現場に携わったスタッフや協力業者あってこそ」と感謝の意を示し、「今後も一層の努力を行っていく」と意気込みを語った。

 大会会長として挨拶に立った吉原社長は、全国安全週間のスローガンに掲げるPDCAについて言及。問題の表面的な改善でなく、根本的な改善に取り組む必要性を訴えるとともに、PDCAのらせん階段を一段上るため、従来の常識や固定観念に囚われず、むしろ変化を推進してPDCAに取り組むことが求められていると強調した。

 また、災害発生の要因を被災者のヒューマンエラーとしてのみ捉えるのではなく、エラーに影響を及ぼすことができる組織のマネジメントにまで遡って、原因の調査や再発防止策を講じる必要性を指摘。「在るべきPDCAを行い続け、真に安心で安全な現場を実現することが私達の夢」であり、その実現に向けて参加者に協力を求めた。

 現場体験発表で日向支店の東大佑氏は、細島港のコンテナヤード拡張に伴う舗装工事の現場で、重機との接触災害防止や作業員の熱中症対策、地震発生による津波対策に取り組んだことを説明。協力業者である山崎建設の陣内英利氏は、外国人技能実習生等の存在を念頭に、適切で的確な作業指示と実施確認に努めていることを紹介した。

 都城本店の枦山凌士氏が、人命尊重の基本理念に従い、確かな技術とこれまで培ってきた経験を活かし、「社員及び協力業者が心をひとつにし、安全で健康な快適職場づくりに取り組み、ゼロ災害を目標に邁進することを誓う」と宣言。宮崎本社の牟田慎太郎氏の発声に続いて、全員で全国安全週間のスローガンを指差呼称した。

 大会では、株式会社クリアウッド代表取締役の森透匡氏が「元刑事が語る 刑事の現場での安全管理術」をテーマに講演。現場に於いて油断は最大の敵であり、必ず口に出して注意喚起することや安全な環境を造るのは指揮官の仕事であることを説明したほか、ビジネスの現場で活用できるウソや心理の見抜き方も紹介した。

*表彰受賞者は次のとおり(敬称略)
▽社員表彰=力丸尊圭、吉川和広、鍋倉紘一朗、東森朗、中西義人、坂元正和、橋口誠一、西元昌寛、福満孝司、東大佑
▽協力業者表彰=中島研三(小原鉄筋工業)、中村慎吾(宮﨑ユニット工業)、中村直嗣(中村設備工業)、島田貴光(曙設備工業所)、大部薗誠(下村建設)、渡野雅司(谷原建設)、川崎賢治(稔産業)、古谷和広(九建)、松田公明(キリシマ警備保障)、炭倉新二(はまゆうロード)。