▲写真は表彰式の模様
宮崎労働局(吉田研一局長)は7月1日、宮崎市内で2019年度の「安全衛生に係る宮崎労働局長表彰式」を開催した。表彰式には、優良賞を受賞した三桜電設株式会社や西松・大淀特定建設工事共同企業体ら4事業場と個人3人が出席。宮崎労働局及び県内労働災害防止団体の代表らが、受賞者の長年にわたる努力と功績を称えた。
無災害期間が特に長く、職場のリスクを低減する取り組みが活発に行われているなど、他の模範と認められる優良な事業場や団体、功労者を表彰するもの。
表彰式では、安全衛生水準が特に良好で、他の模範と認められた▽宮崎エプソン株式会社▽三桜電設株式会社▽西松・大淀特定建設工事共同企業体(産地食肉センター施設整備工事)―の3者が優良賞を受賞。安全衛生水準が良好で、改善のための取り組みが他の模範と認められた旭化成株式会社エルタス工場が奨励賞を受賞した。
このほか、地域や団体、関係事業場の安全衛生活動に於いて指導的な立場にあり、安全衛生水準の向上発展に貢献した矢野俊也氏(公益社団法人宮崎労働基準協会宮崎支部)、飯田富雄氏(公益社団法人建設荷役車両安全技術協会宮崎県支部)が功績賞を受賞。安全衛生推進賞を井野初代氏(宮崎県衛生管理者等交流会)が受賞した。
このうち、西松・大淀特定JVの現場では、危険性の高い高所作業や移動式クレーン等を用いる作業に於いてリスクアセスメントを行い、リスクの低減を図るとともに、作業手順に基づく作業を徹底。加えて、声かけ運動で不安全行動を抑止し、全工事期間休業災害ゼロを達成していることなどが高く評価された。
表彰式では、吉田局長が受賞者に表彰状を授与。ゼロ災害を達成するために、「現場だけでなく、経営トップ自らが先頭に立ち、安全は全てに優先するという理念の下で取り組むことが求められている」と指摘し、「皆様の活動がそれぞれの地域、様々な業種に拡がり、県内の労働災害防止水準が向上することを期待する」と述べた。
受賞者を代表して謝辞を述べた宮崎エプソンの佐藤竜二代表取締役社長は、「受賞は全従業員にとって大きな自信や力となる。これを機に初心に返り、自分達の職場は自分達で守り、ゼロ災を継続する活動を進めていく。受賞に恥じない工場として、事故ゼロ、安全で明るく、健康的な職場づくりを目指していく」と意気込んだ。