宮崎県は2019年度予算(6月肉付け補正後)に於ける公共事業の実施地区及び事業費を明らかにした。公共三部の事業費総額は754億7277万円で、当初予算時点から55億9555万円増えた。前年度当初予算との比較では212億8122万円(39・3%)の増額。6月補正後の事業費に18年度補正予算で措置された公共事業費(149億8733万円)を加えた実質額は904億6010万円(同29・0%)となる。
昨年12月に行われた知事選挙の影響を考慮し、宮崎県の19年度当初予算は骨格予算として編成していたが、防災・減災、国土強靱化対策費を盛り込んだことから、投資的経費は前年比で大幅に増加。5月に公表した当初予算に基づく公共事業の実施地区及び事業費では、公共三部の事業費総額を698億7722万円としていた。
これに、6月の肉付け予算で措置された事業費を含む公共三部の事業費総額は754億7277万円で、当初予算時点から55億9555万円増えた。部局別の事業費は、県土整備部が582億9584万円(前年度比39.4%増)、農政水産部が112億6003万円(同37.3%増)、環境森林部が59億1688万円(同41.5%増)。
一方、宮崎県の18年度2月補正予算では、国の18年度第2次補正予算に基づく公共事業費として約162億円を措置。6月補正後の19年度予算に18年度補正予算を加えた実質額は、▽県土整備部682億3983万円▽農政水産部144億7545万円▽環境森林部77億4481万円―の総額904億6010万円となる。
県土整備部の国庫補助事業等では、飯野松山都城線金御岳工区(都城市)に11億2289万円、国道219号小春工区(西都市)に9億5095万円、国道327号尾平工区(椎葉村)に16億7210万円などを配分。県単事業では、県内一円の臨時県単特殊改良事業に11億6600万円、同じく県単道路維持事業に31億5590万円を充てる。
農政水産部は、広域営農団地農道整備事業沿海北部6期地区(延岡市・門川町)に3億8800万円、港整備交付金として市木漁港(串間市)の改修に3億3961万円を充てる。環境森林部は、小川・石打谷線開設(西米良村)に2億4872万円、高千穂・日之影線開設(高千穂町・日之影町)に6億1665万円を充てる。