宮崎県宮崎土木事務所は4月19日、「宮崎駅西口駅前広場詳細設計業務」の入札を指名10者で執行し、共同技術コンサルタントが1358万円(税抜予定価格1467万円)で落札した。JR宮交ツインビル建設に合わせて再整備する西口駅前広場に関して、基本計画書に基づく詳細設計を委託する。委託期間は2019年9月30日まで。
計画のコンセプトには、みやざきを感じる憩いのひろば「誰もが楽しめ、にぎわいを創り、つなげる駅前広場」を掲げ、①誰もが安心して歩いて楽しめ、やすらげる広場②にぎわいを創り、さらに拡大できる広場③にぎわいを安全に中心市街地へつなげる広場④公共交通の利便性が確保できる広場―を基本方針とする。
具体的には、宮崎駅と複合ビルに隣接する敷地南東の区画に大屋根を備えたイベント空間、あみーろーど方面に向かう南西の区画ににぎわい・交流空間をそれぞれ整備する。老朽化が進む通路シェルターは、動線の連続性や利便性を考慮した上で新設するほか、広場全体のバランスや統一感を踏まえた樹木の植栽を検討する。
広場利用者(歩行者等)と自動車の動線を分離し、安全性の確保を最優先するため、南側広場に進入できる既設の市道及び県道との接続部は閉鎖する。タクシーの進入・退出口は、既存のバスロータリーへの退出口部分を改良した1箇所に集約。身体障がい者及び高齢者用のタクシー乗降場の設置やバス乗降口の集約化も行う。
当該業務では、これらの整備に係る詳細設計を行い、計画では今年度内に着工する見通し。詳細設計等を進める中で、広場の舗装素材や色調、シェルターのデザイン、ベンチ等のファニチャー類、照明、サイン等に関する検討も行う。複合ビルの建設と合わせて、20年度の整備完了を目指している。