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管路更生の品質を見える化 宮崎県央管路更生協会

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▲写真は研修会の模様

 宮崎県央管路更生協会(久保田真樹会長)は4月16日、旭洋建設株式会社が施工する宮崎市吉村町の合流地区管渠改築工事の現場で「施工研修・見学会」を開催した。管きょ施工に携わる民間企業や宮崎市役所の技術系職員ら約40人が参加。当該現場で採用している「パルテム・フローリング工法」の施工手順や特長を学んだ。

 中大口径管きょ更生技術の「パルテム・フローリング工法」は、既設管きょ内で組み立てた鋼製リングに高密度ポリエチレン製のかん合部材と表面部材とを管軸方向に組み付け、既設管と表面部材との間に充填材を充填することにより、高強度の更生管を構築するもの。更生管は既設管きょと更生材が一体になった複合管になる。

 当日は、現場代理人を務める旭洋建設の久木元慎吾氏が工事概要や施工状況を説明。パルテム技術協会の佐々木勇希氏は、施工手順を解説しながら、▽損傷に応じたオーダーメイドの強度設計が可能▽あらゆる断面形状に対応▽急曲線や屈曲部の連続施工に標準対応▽施工時に特殊設備(支保工)が不要―といった特長を紹介した。

 久保田会長に代わって挨拶した児玉清和副会長は、経年劣化した上下水道や工業用水道、農業用水道に於ける管路の失われた機能を再生あるいは補完向上するため、工法や施工に関する研究等を行い、その技術の向上と普及を図るとともに、広く社会公共の福祉の増進に寄与することが研修・見学会の目的であることを説明。

 管路更生が使用中の管きょや狭小なスペースなど特殊な環境下で行われ、現地・現場で製品化することから品質の確保が難しく、それゆえに専門的な技術と経験が必要であることを指摘。「見えない管路に見える品質を付与する当該工法の研修・見学会が、現場で活躍される方々のレベルアップにつながれば」と期待を込めた。