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CLT商品化へ実験棟建設進む 大東建託

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 CLT工法の本格的な普及に向けて大東建託(港区)は、「パネル化が可能なCLT耐火外壁」と「施工手間を省力化した接合金物」を開発し、オリジナルのCLT工法による3階建ての実験棟を建設している。今後、開発した外壁や接合金物の施工性、コスト、遮音・断熱性能などの検証を進め、CLT工法の規格化による中層建物商品を、2019年度中にも発売する予定。

 同社の耐火外壁は、CLTの外側にあらかじめ耐火被覆材を張り重ね、パネルの端同士を密着させることで、現場での耐火被覆材の施工を省略した。また、接合金物はピンを差し込むだけのドリフトピン仕様とし、現場作業時間の大幅な短縮を見込む。壁内部に収納するので壁面への加工もしやすい。

 建設中の実験棟は1時間耐火構造の3階建てで延床面積は277m2。戸数は6戸。間口の狭い都心の狭小敷地を想定し施工を進めている。こうした内容を検証し、新商品は都市部の防火地域にも建設可能な建物を目指す。