▲写真は会場の模様
3D計測やポジショニング事業の改善提案等を手掛ける株式会社久永(久永修平代表取締役社長)は3月8日、株式会社トプコンソキアポジショニングジャパンや一般社団法人宮崎県測量設計業協会と「ICTフォーラム2019」を宮崎市内で開催した。県内各地から多数の技術者が参加し、ICT技術に対する関心の高さをうかがわせた。
国土交通省が推進するi-Constructionのスタートから3年目を迎え、本来の目的である生産性向上を目指した取り組みが本格化する中、3DデータやICT技術の活用が急速に拡大している。フォーラムでは「ICT技術の”普段使い”を推進」をコンセプトに、現場の生産性を飛躍的に向上させる技術や製品を紹介した。
午前中から行われたセミナーでは、標定点設置・計測が不要で、自動追尾トータルステーションで直接カメラ位置を計測することができる「TS-トラッキング」の実機体験会や「TS-GNSSワンマンハイブリッド」の観測体験会を開催。体験会後には、これらのシステムの解説や3Dデータの比較について担当者が説明を行った。
セミナーではこのほか、3次元測量における効果的な計画及び成果の利活用に関する説明も行われた。会場内では、出展した協賛メーカー7社がi-Construction対応のソリューションをはじめ、測量・建設システムや気象・計測、ドローンなどの最新機器を展示し、来場者への説明にあたっていた。
久永本社企画支援室の川畑政和次長は、「i-Constructionの取り組みはいまだ多くを外注に頼っているのが現状。自社でできるところから取り組んでもらえるよう、作業の効率化や精度の向上等に関する提案をしていきたい」と話す。問い合わせ先は同社宮崎支店(電話0985-27-1101)。