公募型プロポーザル方式で「陸上競技場建設及び山之口運動公園整備に係る基本設計等業務」の候補者選定を進めていた宮崎県は、3月14日に行った二次審査(プレゼンテーション及びヒアリング)を踏まえ、最優秀者に佐藤・益田設計業務共同企業体(代表構成員=佐藤総合計画、その他構成員=益田設計事務所)を特定した。
2026年に本県で開催予定の国民体育大会及び全国障害者スポーツ大会に向けて、宮崎県は大会の主会場と位置付ける陸上競技場を都城市山之口運動公園(都城市山之口町花木)、体育館を延岡市民体育館敷地(延岡市大貫町)、プールを宮崎市錦本町の県有グラウンド敷地にそれぞれ整備する計画を進めている。
陸上競技場に関しては、山之口運動公園の区域を現在の約11㌶から約22㌶に拡張し、第1種公認の陸上競技場、第3種公認の補助競技場、投てき練習場、多目的広場、公園施設、駐車場等を整備する。造成工事を含む概算工事費は公園全体で約200億円で、このうち陸上競技場及び投てき練習場は約100億円を見込む。
第1種公認の陸上競技場に関しては、▽トラック(全天候舗装型)400m×9レーン▽フィールド(天然芝)107m×73m▽屋根付き観覧席(メイン・バックスタンド)▽ナイター設備―などを設け、床面積の合計を2万5000m2程度(芝生席など屋根の無い観覧席を含む)、観客席を1万5000人以上(芝生席を含む)とする。
当該業務では、前述の陸上競技場や天然芝の投てき練習場整備に係る基本・実施設計、、第3種公認の補助競技場や多目的広場整備に係る基本設計のほか、クロスカントリーコース、園路、児童広場、芝生広場、駐車場、休憩所等の公園施設整備に係る基本設計を委託する。履行期間は契約締結日から平成33年3月25日まで。
プロポーザルでは、一次審査で配置予定技術者の資格や技術力、業務実施方針等を審査。二次審査で、業務実施方針や手法、評価テーマに対する技術提案、担当チームの対応力、参考見積書について評価を行い、最優秀者に佐藤・益田設計業務共同企業体、優秀者(次点)に環境デザイン・岩切・建人設計業務共同企業体を選んだ。
今後は、最優秀者に特定された佐藤・益田設計業務共同企業体と協議を進め、今月末頃までに契約を締結する考え。約2年をかけて施設整備に係る設計を行い、入札手続き等を経て、平成33年度に建設工事に着手する。最終的に平成36年度末の施設完成を目指す。