国土交通省は、建築基準の整備に民間のノウハウを生かす「建築基準整備促進事業」の2019年度の事業主体を募集する。19年度の募集テーマは「新たな基準に対応した高度な準耐火構造の仕様等の告示化の検討」など10課題で、応募の締め切りは4月7日。3月29日に公募に関する説明会も開く。
同事業では、国交省が建築基準を整備する際、基礎的なデータ、技術的知見の収集、技術基準の原案作成などを民間事業者に担わせる。調査の必要経費は定額で補助する。
19年度の募集テーマは次の通り。▽階高が高い小規模鉄骨造建築物のボルト接合に関する基準の合理化に関する検討▽差し鴨居接合部を有する垂れ壁の軸組の壁倍率に関する検討▽新たな基準に対応した防火設備の告示化及び評価方法の検討▽新たな基準に対応した高度な準耐火構造の仕様等の告示化の検討▽遊戯施設の構造基準に係る見直し検討▽便所等の基準に係る見直し検討▽防火区画等を貫通する管の構造に関する告示化の検討▽エネルギー消費性能の評価の前提となる気候条件の詳細化に向けた検討▽非住宅建築物における室内の温熱環境を踏まえた空調エネルギー消費量評価手法に関する検討▽大地震後の生活継続に着目した集合住宅の防災性能評価手法に関する検討。