日向市は、平成31年4月から36年3月までの5箇年を計画期間とする「中心市街地活性化基本計画案」(第3期計画)を作成した。計画区域は日向市駅を中心とする約50.6㌶。都市機能の再生や日向入郷圏域住民の生活文化の拠点としての機能強化を図り、多様なニーズを持つ人々が安心して暮らせる中心市街地の形成を目指す。
人口減少や商業環境の変化、ニーズの多様化等により、中心市街地を取り巻く状況は依然として厳しいことから、第1期計画(21~25年度)及び第2期計画(26~30年度)に続き、中心市街地の活性化に取り組む。計画の基本方針は「人が集い、人がふれあい、人が暮らす、市(いち)的にぎわいに満ちた都市空間の形成」とする。
基本方針の実現に向けた目標には「人が集い、人がふれあう、活気に満ちた生活文化交流空間づくり」「誰もが安心して暮らせる、便利でコンパクトなまちづくり」「市民協働による持続可能なまちづくり」の3項目を設定。歩行者・自転車通行量や区域内居住人口、市民企画によるイベント集客数の数値目標を設定する。
これらの目標を達成するため、高砂通線街路整備事業(整備延長L=386m、実施期間=15年度~32年度)や日向市駅周辺土地区画整理事業(施行面積A=17.6㌶、実施時期=11年度~35年度)を継続するとともに、市民アンケートで要望があった公共駐車場整備事業(1箇所予定、実施時期=35年度)に新規に取り組む。
また、街なか居住を推進するため、30年度~35年度にかけて低未利用地を利用した居住促進事業を新規に実施。街なかの低未利用地情報を一体的に管理し、積極的に発信することで、民間事業者による高層マンションや賃貸マンション等の建設促進を図る。
このほか、中心市街地の空き店舗解消に向けたツアーの開催や家賃の一部助成、加盟店限定で利用できる共通商品券の発行、事業継承に関する相談の受付、子育て支援事業及び子どもの活動支援事業、生活交通バス路線の維持、各種イベント情報の発信や支援、花壇等の植栽管理や清掃活動等に市民や関係団体と連携して取り組む。
日向市中心市街地活性化基本計画案は、市役所や各支所、ホームページで公開し、市内在住者や在学者・在勤者等を対象に3月15日まで意見を募集する。