▲写真は挨拶する横田会長、河野知事、記念式典の模様
宮崎県内28職種の技能士会で組織する宮崎県技能士会連合会(横田照夫会長)は2月8日、宮崎市内で設立40周年記念大会を開催した。記念大会は、記念式典と祝賀会の二部構成で開催。第一部の記念式典には、各技能士会の会員や招かれた来賓ら約130人が参加し、設立40周年の節目を盛大に祝った。
宮崎県技能士会連合会は、技能士の社会的・経済的地位の向上を目的として、昭和53年6月5日に県内14の技能士会が結集して設立。現在は28の技能士会(総会員数約1千名)で構成し、県民から愛され、親しまれている技能まつりや子供と技能士のふれあい教室(匠の技ジュニア体験教室)など、多種多様な活動を展開している。
挨拶に立った横田会長は、連合会として取り組むこれらの事業が高い評価を得ていることを紹介。一方で、公共事業の現場に技能士を常駐させる制度の実現やその拡大に尽力するなど、技能士の社会的地位の向上に取り組んでいることを説明した。
技能士を取り巻く環境が依然として厳しい中、各技能士会では会員数の伸び悩みなど多くの課題を抱えているが、技能士の力を結集して組織の強化を図りつつ、各種取り組みを展開することで「県内産業の発展に貢献していく」と意気込みを語った。
横田会長の挨拶に続き、招かれた多くの来賓を代表し、宮崎県の河野俊嗣知事、宮崎県議会の蓬原正三議長(代読=外山衛副議長)、宮崎県市長会の戸敷正会長(代読=島田俊光副会長・串間市長)が祝辞を述べた。
河野知事は、様々な分野で担い手・後継者の確保が大きな課題である中、それぞれの分野で培ってきた技能を次の世代に引き継いでいくことの重要性を指摘。県内に於ける匠の技や技能継承のスタイルを事例を交えて紹介し、連合会とも連携しながら、県として技能の継承に取り組んでいく考えを示した。
感謝状贈呈では、平成17年度から27年度までの11年間にわたり連合会の会長を務めた坂元裕一氏に横田会長から感謝状が贈られた。また、連合会の朽木充嗣副会長は、連合会のこれまでの歩みとして、歴代役員や主な事業内容などを紹介した。
式典ではこのほか、今年3月1日~4日に兵庫県等で開催される第30回技能グランプリに本県から出場する▽桑山大実氏(染色補正)▽立山敦沙氏(和裁)▽黒田勝也氏(建築大工)▽西府茂樹氏(園芸装飾)▽日高誠氏(フラワー装飾)―の各選手を紹介。大会に向けた意気込みを語る選手に対し、参加者一同がエールを送った。
第二部の祝賀会では、本県出身の書道家である杉田廣貴氏によるパフォーマンスが行われたのち、連合会の松浦秀次副会長が挨拶と乾杯を行った。参加者は会食や懇談を通じて親交を深めつつ、次の10年に向けた更なる飛躍と発展へ意を新たにした。
宮崎県技能士会連合会の正会員は次のとおり▽県印章彫刻技能士会▽県とび技能士会▽県建築配管技能士会▽県建具技能士会▽県造園技能士会▽県板金工業組合技能士会▽県左官技能士会▽県防水施工技能士会▽県畳工業組合技能士会▽県自動車車体技能士会▽県塗装技能士会▽県表装技能士会▽県型枠技能士会▽県和裁技能士会▽県建築大工技能士会▽県広告美術技能士会▽県コンクリート積みブロック施工技能士会▽県洋裁技能士会▽県園芸装飾技能士会▽県フラワー装飾技能士会▽県室内園芸装飾技能士会▽県和装文化振興会▽県南九州型枠技能士会▽県北家具技能士会▽県レストランサービス技能士会▽県ファッションプログレス技能士会▽県屋根工事組合連合会青年部技能士会▽染色技能士会。