建設ネット企画画像 四角 四角

冠水被害軽減する新型雨水桝ふた「GR-L」 日之出水道機器

b00047867_1    b00047867_2

 下水道用マンホール鉄蓋や鋳鉄製グレーチング等のライフライン関連鋳鉄品の製造・販売を手掛ける日之出水道機器株式会社(浦上紀之取締役社長、福岡市)は、道路冠水被害軽減に向けた新型雨水桝ふた「GR-L」=写真=を製品化し、このほど販売を開始した。

 短時間で局所的な大雨をもたらすゲリラ豪雨が猛威を奮う中、雨水桝ふたに街路樹等の落葉が堆積することで、本来の排水能力を活かしきれずに道路冠水が発生する等の事例が全国的に報告されている。

 このような状況下で「GR-L」は、雨水と落葉の流れ方に着目し、落葉の堆積箇所をコントロールしつつ、境界ブロック側に設けた幅50ミリの排水レーン開口部から効率的に雨水を排水する仕組み。従来の鋼製グレーチングふたと比べ、開口部面積が縮小したものの、通常排水時には従来品と同等以上、落葉堆積時には約4割増の排水性能が確認されている。

 また、自転車走行時の安全性にも配慮した点も特長。従来品においては、雨水桝ふたと受枠との隙間に自転車のタイヤがはまり込み転倒する事例やスリップによる転倒事例が報告されている。このため、GR-Lでは、タイヤのはまり込み対策として、雨水桝ふたと枠との隙間を少なくし、スリップ対策として、ふた表面に耐スリップ性を持つ凹凸を設ける等、自転車走行時の安全性にも配慮された構造となっており、近年取り組みが進む自転車道整備事業においても効果を発揮しそうだ。

製品に関する問合せは、同社宮崎営業所(電話0985-24-2655、担当=井本)まで。