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入賞者の努力と栄誉を称える 宮崎県溶接技術競技会表彰式

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▲挨拶する野間所長、講評する碕山理事長、表彰式の模様

 宮崎県と一般社団法人宮崎県溶接協会(碕山裕和理事長)が主催する平成30年度第63回「宮崎県溶接技術競技会」の表彰式が、1月16日に宮崎県工業技術センターで執り行われた。表彰式には多数の関係者や来賓が出席し、優秀な成績を収めた個人12人と、団体の部で5連覇を果たした延岡地区の努力と栄誉を称えた。

 競技会は、各種産業に於いて基幹技術となる溶接技術の発展、溶接技能者の資質及び技能の向上を目的に開催しているもの。昨年11月に行われた県大会には、地区大会を勝ち上がった41人の選手のほか、特別枠として県立産業技術専門校の生徒4人が参加。審査会で各選手の作品を厳正に審査し、入賞者を決定した。

 表彰式で挨拶に立った宮崎県工業技術センターの野間純利所長は、入賞者の努力を称えるとともに、今年6月に本県で開催される九州大会で「十分に実力を発揮して欲しい」とエールを送った。また、あらゆる場面で活用される溶接技術の更なる研鑽に努め、「地域産業の振興に貢献されることを期待する」と述べた。

 来賓として招かれた協会顧問の蓬原正三宮崎県議会議長は、自身の過去の体験を交えながら溶接技術の重要性を強調する一方、製造や建設の現場で活躍する「溶接女子」がクローズアップされていることを歓迎。受賞者の弛まぬ努力に敬意を表するとともに、「更なる技術の向上に向けて研鑽を重ねて欲しい」と話した。

 審査講評で宮崎県溶接協会の碕山理事長は、X線透過試験や曲げ試験では出場者の得点に差がつかず、外観試験が入賞のポイントとなったことを説明。受賞者一同に対し、県内溶接技術のトップランナーとして「地域や企業に於ける後継者の育成にも注力して欲しい」と協力を求めたほか、九州大会での活躍に期待を寄せた。

 表彰では、個人及び団体の部の入賞者(後述)に表彰状と記念品が贈られた。アーク溶接の部で優勝した横山英之氏は「受賞の喜びを忘れることなく、先輩方の声に耳を傾けながら、自らの溶接技術の向上に努力することはもちろん、後進の指導も積極的に行い、宮崎県の溶接技術の更なる向上に微力を尽くしたい」と謝辞を述べた。

 県大会の入賞者ら10人(アーク溶接の部5人、半自動溶接の部5人)は、今年6月に宮崎県工業技術センターで開催される第50回九州・沖縄地区溶接技術競技会に本県代表として出場する予定。県大会と九州大会の成績を総合し、本県代表選手2人が11月に沖縄県で開かれる第65回全国溶接技術競技会に出場する。

 個人の部の入賞者は次のとおり(敬称略)。

*アーク溶接の部
▽優勝=横山英之(池上鉄工所)
▽準優勝=小野毅(池上鉄工所)
▽優秀賞=長野秀樹(山田工業)、黒木友和(清本鐵工)
▽優良賞=藤田伸二(清本鐵工)
▽敢闘賞=川添巧貴(県立産業技術専門校)

*半自動溶接の部
▽優勝=水崎洋樹(山田工業)
▽準優勝=河野和久(山田工業)
▽優秀賞=今井浩憲(ブンリ)、瀧口広紀(オリンピア工業)
▽優良賞=藤本啓志(大鋳)
▽敢闘賞=瀬戸真一(県立産業技術専門校)。