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速攻対策で注意看板など設置 江平五差路交差点対策会議

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▲写真は会議の模様

 全国の交差点で最も人身事故の発生件数が多い「江平五差路交差点」(宮崎市江平)の対策を話し合う会議が、12月21日に宮崎市内で開かれた。会合では、速攻対策として注意看板の新設や路面標示の強調等に取り組むほか、ビデオ調査やビッグデータの解析など詳細な調査を継続し、必要な追加対策を講じることを確認した。

 江平五差路交差点では、平成27年2月から30年8月末までに54件の人身事故が発生。その中でも追突事故が37件と全体の7割を占めており、重大事故になりやすい自転車事故や人対車両事故も5件発生している。一般社団法人日本損害保険協会の調査では、平成29年の人身事故件数が全国の交差点で最も多いとされた。

 21日に開かれた対策会議には、道路を管轄する国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所のほか、宮崎県警察本部及び宮崎北警察署、宮崎県、宮崎市の関係課から担当者が主席。挨拶で宮崎河川国道事務所の神山泰所長は、具体的な対策の内容等を話し合い、事故の撲滅へ「一丸となって取り組んでいきたい」と述べた。

 非公開で行われた会議では、交差点の形状や信号及び道路標識の設置状況、信号現示、沿道環境等から同交差点の問題点を抽出。机上分析や12月10日に行った現地合同点検の結果を踏まえ、速攻対策としてドライバーに注意喚起する看板の設置や路面標示の強調、広報による注意喚起に取り組むことを確認した。

 一方、誤発進や信号誤認、信号変わり目の交差点内追加、自転車のはみ出し、車線変更禁止区間での車線変更など、交通環境や道路環境の関連が想定される事故への対策に関しては、交通実態調査やビデオによる危険挙動調査、ビッグデータの解析などの詳細調査を行い、これを踏まえた追加対策を検討することとした。