町内の福祉関連部門を統合し、災害時の避難所としても機能する総合福祉センターの建設を計画する川南町は、12月20日に指名競争で「川南町総合福祉センター設計業務委託」の入札を7者で執行し、野添設計が4382万7000円で落札した。税抜の予定価格は6261万円だった。
既存施設の老朽化や機能の分散化、ユニバーサルデザインへの対応、町民交流スペース及び情報発信の場の不足、災害時の避難所機能の確保等を背景に、役場の福祉課や子育て支援センター、保健センター、社会福祉協議会、地域包括支援センター等の関連福祉部門を統合した施設を整備する計画。
今年1月に示した計画案では、センターの目指す姿を「町民が安心して集う、福祉とにぎわいの拠点としての施設」と設定。①町民サービスの向上につながる施設②人と環境にやさしい施設③町民の安全・安心を支える施設④にぎわい創出の拠点となる施設―の4項目を基本理念に掲げた。
導入機能に関しては、役場福祉課や保健センター、社会福祉協議会、子育て支援センター等の諸室に加え、賑わいスペースや会議室、多目的ホールを含む暫定規模を3600m2程度としていたが、一部機能の見直しを行い、現時点での計画規模をRC造2階建延べ2400~2500m2程度(免震構造)を想定している。
当該業務では、役場敷地内に整備する総合福祉センターの基本・実施設計を委託する。委託期間は1年程度を見込む。