東日本・中日本・西日本の高速道路会社3社は、実道での検証を基に、高速道路での逆走対策として有効だと認めた技術18件を明らかにした。このうち7件は現地展開が可能と判断しており、逆走の発生状況や現場条件を踏まえて順次、整備していく。残る12件については引き続き検証を重ね、熟度に応じて現地展開する。
高速道路会社3社は2016年度、逆走事故の根絶に向け、3テーマを設定し民間の技術を公募。集まった100件の技術のうち28件を選んで実道で検証したところ「テーマ1・道路側での逆走車両への注意喚起」で11件、「テーマ2・道路側で逆走を発見し、情報を収集する技術」で4件、「テーマ3・車載機器による運転者への注意喚起」で3件の技術をそれぞれ有効だと判断した。
対象技術18件は次のとおり。
*道路側での逆走車両への注意喚起
〔現地展開可能〕▽防眩板応用注意喚起(日本ライナー)▽LED発光体付ラバーポールウィングサイン(吾妻商会)電光表示による逆走警告(能登)▽錯視効果を応用した路面標示(積水樹脂)▽プレッシャーウォール(JFE建材)▽リバーシブル注意喚起板(キクテック)
〔引き続き検証〕▽ウェッジハンプ[非対称の段差](大成ロテック)▽路面埋込型ブレード(ダイクレ)▽開口部のポラードによる閉塞(シー・ティ・マシン)▽エアバルーンによる逆走警告(シーキューブ)▽オーロラビジョン(三菱電機)
*道路側で逆走を発見し、情報を収集する技術
〔引き続き検証〕▽準ミリ波レーダーによる逆走検知(古河電気工業)▽マイクロ波センサーによる逆走検知(セフテック)▽3Dステレオカメラを活用した画像解析技術(コンピューターシステム研究所)▽ドップラーレーダーによる物体検知(パナソニックシステムソリューションズジャパン)
*車載機器による運転者への注意喚起
〔実用展開可能〕▽ETC2・0車載器による逆走情報即時提供(ITSーTEA・沖電気工業)
〔引き続き検証〕▽Bluetoothビーコン発信電波による逆走警告(カーメイト)▽マルチメディア放送による順走車向け警告(アマネク・テレマティクスデザイン)。