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適切な維持管理手法など学ぶ 浄化槽維持管理研修会

      

▲写真は挨拶する石川会長、研修会の模様

 一般社団法人宮崎県浄化槽協会(石川武則会長)は3月2日、宮崎市内で2025年度「第18回浄化槽維持管理研修会」を開催した。県内各地で浄化槽の施工や維持管理に携わる技術者のほか、保健所や市町村等の行政関係者ら総勢約150人が受講し、浄化槽の適正管理に向けた現状や課題、適切な保守点検の手法を学んだ。

 公共用水域の水質保全や生活環境の保全、公衆衛生の向上を図るうえで、浄化槽は下水道とともに生活排水処理施設として重要な役割を担っており、浄化槽に携わる関係技術者には適切な維持管理能力が求められている。同協会では、浄化槽に係る諸問題の解決や最新技術の習得を図るため、毎年、研修会を開催している。

 冒頭の挨拶で石川会長は、埼玉県八潮市で発声した道路陥没事故に言及し、「生活基盤となるインフラ再生についての考え方が大きく変わる事象になった」と指摘。研修会を通じて、大きな使命・誇りを持って技術の習得に励むよう、参加者に呼び掛けるとともに、協会として安全・安心な浄化槽設置の環境づくりに取り組む考えを示した。

 研修では、公益財団法人宮崎県環境科学協会法定検査部検査課の津波伸一郎課長が、24年度に於ける浄化槽法第7条及び第11条に基づく法定検査ついて解説。判定にあたってのガイドラインを説明したほか、「不適切」と判定された浄化槽について、書類検査、外観検査、水質検査から得られた検査結果を報告した。

 排水処理装置の設計・施工・維持管理などを手掛ける株式会社ダイキアクシスは、「ダイキ浄化槽XJ型の特徴と維持管理」をテーマに講演。自社で開発した高効率かつ安定的な処理を可能にした家庭用小型浄化槽を紹介した。

 宮崎県環境森林部環境管理課水保全対策の合谷直敏氏は、「浄化槽適正管理に向けた現状と課題」「特定既存単独処理浄化槽判定会議の取組と課題」をテーマに講演。生活排水処理率の推移や法定検査受検率向上の取り組み、適正な維持管理のための各種施策などを説明し、合併処理浄化槽への転換に向けた普及啓発等に努めていることを紹介した。

 研修会ではこのほか、東浜商事株式会社が「ロータリーブロアのメンテナンスと制御盤の更新」、株式会社サナが「脱臭剤による臭気トラブルの予防」をテーマにそれぞれ講演を行った。