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「時を守り、場を清め、礼を正す」 淵上組が創立60周年

      

▲写真は挨拶する淵上社長、祝賀会の模様

 小林市に本社を置く総合建設業の株式会社淵上組(淵上定一郎代表取締役社長)は、1月31日に小林市内で創立60周年の記念祝賀会を開催した。祝賀会には、同社社員及び協力会社や関係者のほか、小林市の宮原義久市長ら来賓を含めて約100人が出席。これまでの歩みを振り返り、更なる飛躍と発展に向けて決意を新たにした。

 同社は、1966年1月に有限会社淵上組として旧野尻町で創業。74年12月に株式会社へ組織を変更し、2021年3月に淵上鉄一氏(現・代表取締役会長)の後任として、淵上定一郎氏が代表取締役社長に就任した。半世紀以上にわたって受け継がれてきた高度な技術力で、一般住宅から公共施設の建造物まで数多くの物件を手掛ける。

 その間、関連会社として、05年には工事や開発事業等で排出される廃材を木材チップに再資源化する有限会社淵上組ウッドリサイクルセンターを設立。07年には農業生産法人株式会社トモエを設立し、繁殖母牛の飼育や約9カ月齢の子牛の出荷を行うとともに、25年4月には地元精肉店の日昇館MEAT SHOPを継承した。

 祝賀会で挨拶に立った淵上社長は、こうした同社の歩みを振り返るとともに、義理人情に厚く、自分よりも人のため、自社よりも協力会社のため、地域のために行動してきた創業者の淵上定令氏の人柄を紹介。「先代の教えを引き継ぎ、一つひとつの仕事に真摯に向き合いながら、今日まで顧客からの信頼を積み重ねてきた」と述べた。

 現在は、土木・建築・設備工事を中心とした総合建設業として、公共工事から民間プロジェクト、大型案件から地域密着型の工事まで、顧客のあらゆるニーズに応えられる体制を整えていることを説明。また、ICT施工やドローン・AIを活用した効率化など、時代の変化に対応した新たな技術にも積極的に取り組んでいることを紹介した。

 淵上社長は、「60年もの間、当社が歩み続けることができたのは、顧客や協力会社、地域の温かい支援のたまものであり、汗を流してくれた歴代の社員、現在働いている社員の努力無くして今日はない」と強調。

 先輩諸氏が築いた「時を守り、場を清め、礼を正す」という企業文化を「当社の揺るぎない財産であり、これからも守り続けていく」としたうえで、「本日を新たなスタートと位置付け、この先の70周年、さらなる未来に向けて、社員一同初心を忘れず、お客様と地元地域のために精一杯邁進していく」と意気込みを述べた。

 来賓祝辞で小林市の宮原市長は、「半世紀にもわたり、西諸地区のみならず、本県の土木・建設業界の第一人者として、県西地区の発展に多大な貢献をされた」と指摘。「厳しい経済環境下で、卓越した技術と経営体制を整え、輝かしい伝統と信用の上に立って、将来への一大飛躍を期待されることは誠に意義深い」と述べた。

 さらに、淵上社長が小林市の教育委員を務めた際のエピソードを紹介するとともに、淵上会長が地元商工会の会長や全国組織の副会長として、全国の商工会行政を牽引してきたことに敬意を表しつつ、「淵上組がこれからも地域を愛する安全・安心な企業として益々発展し、地域経済の高揚に貢献されることを祈念する」と述べた。

 来賓祝辞では、宮崎県農業協同組合こばやし地区本部長の寺師幸則氏も挨拶。同社が野尻町内に農業生産法人を設立し、現在では100頭を超える販売を行っていることに感謝の意を示すとともに、農業構造転換集中対策として、国が農業基盤の整備等に集中的に取り組んでいることを踏まえ、基盤整備にあたる建設業の活躍に期待を込めた。

 その後、宮崎県農業協同組合えびの市地区本部長の小吹敏博氏の乾杯の発声で開宴し、参加者は各テーブルで会食や歓談を楽しんだ。祝宴では、豪華景品があたるお楽しみ抽選会が行われるなど、会場は大いに賑わいを見せた。祝宴後には、労働安全衛生協議会の平水錠司会長の発声に合わせて、参加者全員で万歳三唱を行った。