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安全、高品質な施工管理へ留意点学ぶ 技士会高鍋支部

      

▲写真は挨拶する木村支部長、研修会の模様

 宮崎県土木施工管理技士会高鍋支部と高鍋地区建設業協会(木村尚人支部長及び会長)は、9月3日に高鍋町内で2025年度の「土木施工管理技術研修会」を開催した。研修会には、土木工事に携わる管内の技術者ら約70人が参加。安全で高品質な施工管理を推進するために留意すべき事項などを熱心に学んだ。

 挨拶で木村支部長は、土木技術者の技術力や社会的地位の向上、安全で高品質な施工管理の推進を目的として研修会を開催していることを説明。現場技術者を取り巻く環境が依然として厳しい中に於いて、工事書類簡素化の定着で働く環境に変化が生じているとして、更なる制度の改善で現場の負担が軽減することに期待を寄せた。

 一方で、喫緊の課題である担い手の確保に関して、「5年10年ではなく、生涯建設業に携わってもらえる環境を構築していくことも我々の責務」と強調。急速な時代の変化に対応しつつ、スムーズに次世代へ引き継ぐことができる体制の必要性を説いた。

 来賓挨拶で宮崎県高鍋土木事務所の井上政和所長は、災害発生時に於ける最前線での迅速な対応や支援やについて、会員各社に感謝の意を示すとともに、引き続き、更なる技術の向上や品質確保、安全管理に努めてもらうよう呼び掛けた。

 研修では、高鍋土木事務所工務課の三角礼彦課長が「インフラ整備の効果」をテーマに講演。ストック効果の高い高速道路や河川・砂防・港湾、都市整備など、事例やデータを交えながら紹介し、インフラ整備がもたらす効果と防災力強化の重要性を解説した。

 「農業農村整備事業」をテーマに講演した宮崎県児湯農林振興局農村整備課の徳丸学課長は、農業・農村の現状や水田・畑地などの基盤整備の状況について説明したほか、「第三次みやざきNN推進プラン」を含めた今後の事業の方向性を解説した。

 このほか、宮崎県工事検査課の内田豊光専門主幹が「農業土木工事における工事検査の指導助言事項等」、倉山克樹工事検査専門員が「工事施工上の留意点と施工計画書作成時のチェックポイント」について講演。検査の目的や工事施工時の留意点を具体例を交えて解説し、参加者は今後の業務に活かそうと、熱心に聞き入っていた。