宮崎県は、建設現場とバックオフィスの業務連携に向けた仕組みづくりを支援するため、新たな職域である「建設ディレクター」を効率的に活用するための研修会を開催する。9月30日に開催する建設ディレクターの説明研修会や全3回の業務連携研修会、個別アドバイス研修を予定する。参加はいずれも無料。
建設ディレクターは、現場技術者が行っている施工データの整理や処理、提出書類の作成、写真測量や3次元設計といったICT業務を担い、現場技術者をバックオフィスから支援する人材。専門スキルを身に着け、現場とオフィスをつなぎ、支援することで、技術者が品質管理や技術の継承などに集中できる環境を構築する。
9月30日に県庁防災庁舎74・75号室で開催する「建設ディレクター」説明研修会では、経営者や人事担当者、現場代理人等の技術者、建設ディレクター(候補者を含む)を対象に、建設ディレクター制度の概要や業務連携の必要性、実践事例等を解説する。開催時間は13時30分から15時30分まで。定員は50社。
一方、11月~12月に全3回で開催する業務連携研修会では、経営者や現場代理人等の技術者、建設ディレクター(候補者を含む)を対象に、①業務連携の実現に必要な体制と環境、技術者の業務の洗い出し②技術者が身につけたいコーチングの基礎知識と実践③目標決定と実施計画策定―などを説明する。定員は20社。
このほか、2026年1月~2月に実施する個別アドバイス研修では、業務連携研修会を受講した企業の中から5社を対象に、技術者と建設ディレクターの連携について専門家が具体的にアドバイスする。対象者は、経営者や現場代理人等の技術者、建設ディレクター(候補者を含む)。時間は、オンラインで1.5時間程度。
受講対象企業は、建設ディレクター育成講座を既に受講している企業や受講を検討している企業。参加希望者は、9月29日までに専用フォームから申し込む。定員に達し次第、受け付けを終了する。研修会は、宮崎県から委託を受けた一般社団法人建設ディレクター協会(https://kensetsudirector.com/)が運営する。
研修会の詳細は、宮崎県のホームページ(トップ→しごと・産業→公共事業・建築・土木→建設業→[参加企業募集]建設現場とバックオフィスの業務連携に向けた仕組みづくり)で確認できる。問い合わせ先は、県土整備部管理課建設業担当(メールkanri@pref.miyazaki.lg.jp)。
《研修の開催案内》