日向市は、図書館複合施設整備に係るサウンディング型市場調査を実施する。市民が利用しやすい「知の拠点」であり、新たな「交流拠点」となる図書館複合施設の整備に向けて、民間事業者との対話を通じて、図書館複合施設の導入機能や小さな官民連携(PPP)に関するアイデア、地域における民間事業者の活動実態等を把握する。
現在の市立図書館は、旧保健所を改修して1997年に開館したが、建設から約60年が経過し、施設の老朽化やスペース不足といった課題を抱えている。こうした現状を踏まえ、市民が利用しやすい「知の拠点」、新たな「交流拠点」となる図書館複合施設の整備に向けて、市は2024年度に施設整備に係る基本方針を策定した。
基本方針では、「学びの種をまき、創造の芽を育て、希望の実を結ぶ市民のサードプレイス」を基本理念に設定。幅広いサービスを提供する新施設の規模について、図書館機能2500㎡以上、複合施設機能2500㎡以上を基本とした。事業手法に関しては、従来手法に加え、PPP/PFI方式の活用も検討するとしていた。
市は現在、施設整備に係る基本構想の策定作業を進めており、今回のサウンディング型市場調査等で寄せられた意見や提案を、今後の施設整備方針の決定等に活かす。
参加要件は、日向市内に拠点が所在し、▽知の拠点▽子ども、子育て世代、若者▽学び▽交流▽子育てを支える環境▽第三の居場所▽カフェ・飲食▽ICT支援・デジタルラボ・ものづくり▽コワーキング▽クッキングスタジオ▽共創・まちづくり▽地域文化―の各キーワードに関連した領域で事業展開を行っている法人または個人事業主。
参加を希望する民間事業者は、10月15日までに参加申込書をメールで送付するか、電子申請で申し込む。対話では、基本方針で示した新施設の概要や基本理念等を踏まえ、「事業や日向市図書館複合施設への関心やアイデア」「地域における事業展開の実態」「懸念事項等」などについて意見を交わす。
調査に要する費用は、参加事業者の負担とする。調査への参加実績は、今後の事業者公募等で評価の対象にしない。参加者のアイデア及びノウハウ保護のため、調査は個別に行う。調査には、基本構想策定業務を担当するアカデミック・リソース・ガイドが同席する。対話の実施結果は、ホームページ等で概要を公表する。
調査の実施要領や参加申込書は、ホームページで確認できる。問い合わせ先は、総合政策部総合政策課図書館複合施設準備係(電話0982-52-2111/内線2212、メールsougou@hyugacity.jp、電子申請https://logoform.jp/form/qfqE/1209361)。
《調査の実施要領》